節電虫の誕生 4.4.3 技術論文掲載 -電子技術3月号-
1997年は多くのメディアに節電虫(益虫)を紹介していただきましたが、開発から3年半を経過したこの年1997年の年末までは節電虫(益虫)についての詳細な専門的、技術的な内容による説明、投稿、講演などの機会はありませんでした。
ところが、1997年12月4日に電話で、技術誌への寄稿依頼をいただくことになり初めて節電虫(益虫)を詳細に技術的にご紹介できるチャンスがめぐってきました。
それは「電子技術」という電子デバイスや電子部品の応用をはじめ、電子機器の回路設計、システム設計をわかりやすく解説する技術誌の編集部からの寄稿依頼で、翌年1998年3月号で「省電力・高効率化設計」テーマにした電子機器を特集したいので執筆するように、との内容でした。この技術誌「電子技術」は日刊工業新聞出版局が編集発行している技術誌の一つです。
執筆内容については170字詰め原稿用紙で24枚、図表・写真10点程度、原稿締切1月10日などの条件があり、執筆依頼の具体的な内容は
① 家庭用ファックスの待機消費電力
② ファックス用節電器とは?
③ ファックス用節電器の回路技術
④ 今後の課題
となっていました。
いずれも執筆することには大きな困難は予想されませんでしたので、喜んで承諾の返事をしました。そして、12月下旬までの原稿提出を目標に執筆に入り、この年、1997年のクリスマスまでに書き上げて、編集部の山崎一邦氏に送付しました。
送付した原稿は翌年1998年1月28日の初校を経て予定通り電子技術3月号とし日刊工業新聞者出版局より2月10日に発売されました。おかげさまで読者からの反応や会社関係者からの反応もいただきましたが、本業としている技術翻訳以外の著述で原稿料をいただいたのは初めてのことでした。
節電虫(益虫)に関する原稿目次は以下の通りでした。
電子技術3月号(日刊工業新聞者出版局、2月10日発売)掲載原稿 目次
タイトル:待機消費電力を大幅に低減する通信機器用節電器
序 文
1.ファックスの待機消費電力
(1)待機消費電力と最大消費電力 (2)一般家庭の待機消費電力消費量
(3)家庭用ファックスの機能と特徴
2.ファックス用節電器「節電虫(益虫)」とは?
(1)待機中の消費電力”ゼロ”へのこだわり (2)「節電虫(益虫)」の特徴
(3)「節電虫(益虫)」接続応用例
3.節電器「節電虫(益虫)」の回路技術
(1)節電虫(益虫)のセンサー回路技術 (2)節電虫(益虫)KS-96Aの仕様
(3)節電機能フローチャート
4.今後の課題と展望
(1)メモリーの保護 (2)大電気容量機器への対応
(3)機能の機器本体への内蔵化 (4)汎用型待機消費電力カット装置の開発
(5)さらなる節電を目指して -エアスイッチの開発-
なお、この内容のコピーは以下のサイトに掲載しています。
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