第5章 節電虫(益虫)の両親  5.3 節電虫(益虫)の種類と特徴 5.3.1 ご飯を食べずに働く(電気を使わずに待機できる)

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話を元に、節電虫(益虫)に戻しますが、節電虫はファックスの待機消費電力消費を100%カットすることを目的に開発しました。そして、最初のモデル「節電虫KS-96A」をご使用いただく中でお客様からの色々なご要望や意見を寄せていただき、現在では(1994年~2010年当時)ファックスを含む通信機器用として2機種、コピー機用として1機種の計3機種があります。これらの特徴は次の通りです。

節電虫(益虫)の最大の特徴は、今までにも繰り返して述べましたように、節電虫自体に待機消費電力消費がない、ゼロである、ということです。

節電虫が開発される前に、電話の信号を捕らえて機器のスイッチを入れる装置はありましたが、装置自体がいずれも電話信号を受け取るまでの待機中に何らかの電気を消費していました。この点で節電虫は基本的かつ大幅に他の類似の装置と異なるのです。

節電虫は待機中に自身のために何らエネルギー消費しない、待機消費電力消費がゼロであるということから「ご飯を食べずに働く」と申し上げているわけです。

では、どのようにしてこの「ご飯を食べずに働く」ことが可能になったのか、少しご説明します。

   節電虫(益虫)が接続機器のスイッチをオンする動作原理 

 1.ダイオードブリッジ1(DB1)で局からの交流呼出信号(16Hz)を全波 整流し、直流として取り出し、

 2.フォロカプラ2(PC2)で節電虫(益虫)回路に電流を流し、保持。更にPC1で電源回路をオンする。

* 節電虫(益虫)自体の待機消費電力消費が無い理由 

  DB1による直流電流が得られなければリレーは働かず、SOD回路は閉じられないので電流は流れない。すなわち待機消費電力はない。

* 節電虫(益虫)の待機電力消費ゼロの確認実験

  埼玉県の吉川市で広範囲な家電商品の待機消費電力を調査している村井安雄氏に1998年に節電虫(益虫)の待機消費電力量を測定していただきましたが、実験結果として「待機消費電力は検出されません」という報告をいただきました。

このようなことをオープンにしていいのか、とご心配いただく方もおいでかもしれません。しかし、知的所有権、特許による過度な独占志向、隠ぺい志向は社会全体、あるいは技術の円滑な発展のためには有害であることが多いのです。

この考えに基づき、私は節電虫の知的所有権を2000年に放棄しました。従って法的にはどなたでも節電虫を製造販売できます。しかし、倫理的に開発者を全く無視した製造販売ビジネスが健全に育つかは疑問です。この考え方については後述します。

写真データ、写真資料は以下のサイトを参照下さい。

https://www.facebook.com/ElectricitySavingNo.1

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