中学時代、親友に誘われて吹奏楽部へ。フルート吹きたいけど吹けず、クラリネット入るとセカンドパート。2年目でファースト目指すもホルン(金管)に飛ばされホルンのファーストをして同担に睨まれる話
吹奏楽とオーケストラの違いがわかっておりません。アホです、ことねです。
中学時代、吹奏楽部におりました。運動部と文化部が美術部と吹奏楽部しかないんです。めちゃくちゃ過疎ってる地域の中学校なので。
美術部も人数少なくなって途中、美術部なくなって、みんな【卓球部】うつっていくんですよ。その【卓球部】が全国大会いくくらい強くなっていくのが笑ってしまうんですけど。顧問が途中から代わって、全国へ。【指導者、リーダー、メンター】は、揺るがない自信家さんで、リスク管理が出来るひとがいいです。
私、クラリネットのファースト、メインパート、メロディが吹きたかったんですね。
だけど、私より上手い、ピアノも弾ける幼稚園時代からの幼なじみの女の子がクラリネットのメインパートで、私はセカンドでした。エヴァンゲリオンのようだよね。ファーストとか、セカンドとか。エヴァンゲリオンもクラシック曲使うし、音楽とオーケストラと連動している感じが好きです。
「ファーストやりたいなぁ」
「たちばな、ファーストやりたいか!よし!じゃあホルンへ行け」
男前の美人顧問に、ある日言われたのはホルンへのパート異動。
「き、金管?!マウスピース全く違うんですけど・・・」
「人が足りない。たちばななら出来る!やれ!」
は?!
嘘でしょ!!
こうして私は2年目、3年目を
【金管ホルン】へ
もともとのファースト担当、同級生でクラスは違うEちゃんにマウスピースから教わります。
最初は優しかった。ことねちゃん、とか言われて。
「E、たちばながファーストだから、おまえはセカンドな。」
・・・?!?!?!
そう、まさかの後からきて、マウスピース吹けていない私がファーストになるんだよ。
そこからのEちゃんは怖かった。
「ことねさん?ここ、吹けてない、音出せなくてだいじょーぶ?もう大会近いから吹けてないのまずくない?」
嫉妬は人格を変えてしまう。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
ホラーホラーホラーホラーホラー。
顧問からも全体の音がズレるとチョークとか指揮棒がとんできて、頬をかすめる。
こっわ!!!
そして死ぬ気でやり遂げて、私はホルンをマスターして、ファーストのメロディを吹き遂げる。
「たちばな、素晴らしい👏よく出来たな」
「指導者がめちゃくちゃ上手いからです。Eちゃんには感謝しかないです!」
その発言に
Eちゃんが
めちゃくちゃ驚き、恥ずかしそうに俯いたあとで、ちょっと涙ぐみながら
「ごめん、ことねさん、私、羨ましくて酷いことしたのに。なんでことねさんがファースト選ばれたのか、今わかった。大会、頑張ろう!」
相手がどんなでも構わない。
私は私。相手の気持ちを考えるとしてしまうこともわかる。
だけど、私はそれでも相手を嫌いになれなくて。どうにかして
一緒に演奏したくて。
Eちゃんに教えてもらったんだから、私が上手くなれば喜んでくれるかな?って。ひたすら相手が喜んでくれることだけ考えて練習した。
辞めたり、逃げることはしたくない。
私は吹奏楽部が好きだから。
大切なのは、いがみ合うことじゃない。吹奏楽は、ひとつひとつの楽器がどれも必要で、全体の音楽を支えています。
誰も欠けては、ならない。
その全体が見事に揃い、息があった時
私たちは、舞台の上で沢山のライトと拍手喝采を受けて、泣いていた。
仲間がいるっていい。
仲間は、宝物。
人はお金では買えない。人の心もお金で買えない。心を掴むには、【一緒に感動を体験】することだ。そしたらもう
【仲間】だ。あなたも。私の仲間だよ
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