妹弟の世話して当たり前。長女としての天城越えならぬ責任越え。母親と同じ仕事(生命保険会社)を選び、いま母親の仕事の跡を継ぐ娘の話
天城越えならぬ 責任越え。
(私たちの仕事は某生命保険会社の営業)
シングルマザーの母親をもち、妹弟の面倒みて当たり前、早い時期からバイト生活の苦学生。
「一人っ子とは話が合わないですよ〜」そういって明るく屈託なく笑う彼女は、ディズニーの白雪姫に似ていて、黒髪の艶やかなボブ。
愛くるしい笑顔。同期のアイドル。
22歳。
なのに、いつも生活に追われ、遊ぶこともままならず、前職パティシエではブラック残業こなし、自己都合退職に追い込まれ、学生時代は反抗期もおこし、学校さぼることもしたし、髪の毛の色を真っ赤に染めた太陽だーからー(古い)じゃないけど赤くしたり色変えたり。
それでも、この子は
【生徒会に入って校則変えてやりました】という度肝を抜かすことをやる。
【行動力】
私たち同期の
【セーラームーン】である。リーダーである。泣き虫じゃないのかとおもいきや、めちゃくちゃ涙脆い。
そう、気を張って、強がって。
【一人っ子と話が合わない】のではない、羨ましくて、酷いこと言いそうとかネガティブなものを抱くから自身から離れてきた、そんな
優しい優しい女の子だ。
同期が全員学科を満点でクリアして、合格点90点超えているけど、ことねさんは、満点じゃなかったの、でも素晴らしい合格点よ。他の同業者85点からだから。とトレーナーにいわれたときに、歯を食いしばって泣かないように堪えた。泣いちゃダメ。みんな心配する。
悔しいな・・・勉強したのに。子ども寝かしつけたあとに、睡眠時間削ってやっても満点には、ならなかった。
それ聞いてめちゃくちゃショックを受けて、だけど、もともと学生時代から赤点追試あまり前の私なので、すぐ立ち直ったけど。
それを私が笑いながら彼女に話した時も
【みんなそれぞれ得意なところあるから良くないっすか?】
そういってカラカラと明るく笑う。
前職が自己都合で次の給料日まで大変でも微塵の欠片も出さずにいたので
【LINEでギフト】を贈る。
ランチ代1回分。もっと贈りたいけど私もそんなにお金ない。前職はパートタイマーだし、子どもの保育費学童代でお小遣いあまりない。なけなしのお小遣いをSpoonに使っていたりする。
そのギフトに
【ありがとうございます!大切に使います】
めちゃくちゃ喜んでくれて
ウトウトして、トレーナーから退室いわれたときに、私が「どんまい!大丈夫だよ、私たち同期がいるよ。1人じゃないよ」と声掛けたことで号泣してしまい
前職でひとりぼっちにされる、意地悪された経験などを知り
ずっとずっとひとりぼっちにならないように務めて明るく振舞っていたことを知ると、もう娘のように可愛かった。
お母さんと同じ仕事を選び、転職し、
【夢はお母さんの行きたいフランス旅行へ一緒にいくことです。恩返ししたいです】
苦労してきて、遊びたい盛りの学生時代をバイト三昧してきて。妹弟の面倒みて。
友達?
同期?
娘?
母娘くらいに離れているYちゃん。
偉い!貴方は本当に偉いです!ここまでよく来ました。もう大丈夫だよ。ここからは、私たち同期と一緒に行きましょう!
もう絶対に1人にしないよ!
私がいるよ!
出逢えてめちゃくちゃ嬉しいです!ここまで来てくれてありがとう!さあ!一緒にこれからは頑張ろうね!
著者の館花 琴音さんに人生相談を申込む
著者の館花 琴音さんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます