桃梅桜李〜それぞれの良さ〜

前話: 結果が出るまでやると決意する。そして貫け!
次話: 破いた名刺。(短編小説)
 梅の花が、小さなほのかな甘酸っぱい香りと共に咲き乱れた。

 そういえば、
風の冷たさを、肌で感じなくなったように感じる。

 ここでウグイスの鳴き声でも
聴こえたらいいけど。

 都心に近い、この場所で、鳥のさえずりは聴こえない。


  それでも、住み慣れた故郷を
離れて都心に近い、自然もある
この地に住み着いた理由は、ひとつ。

  「おじいちゃん、おばあちゃんお出かけの準備は、出来たの?」

 小学生になる覚えた言葉を次から次に使いたい、目に入れても痛くないとは、このことだ。

 長生き、すると生活費もかかる。
 震災を乗り越え、見えないウィルスであるコロナを生き延び

 地震がまた、再び再訪している。

 「出来たよ。今日はショッピングモールで映画、だったかな?」


 「なんでしたっけ?あらあら、そう。鬼滅の刃。ちょっと怖いですよね?まあ、みたいというから仕方ないですけど」

 妻が、身支度をしながら
顔が綻んでいる。

  この間、きた生命保険の担当の人が、置いていった手紙が、ポストに入っていた。

 安心するために
保険の定期点検、か。
  ガスの定期点検のように

 保険も見直したり、古い保険だと
出ない治療費もある。

 契約をとる大変さは営業を経験した
私にもわかる 
 
 成績もあるだろう

 このご時世だ

 契約の話を手紙にも・・・  

 「沢木様
地元の話、一緒に話せて
とても嬉しかったです。
 私は震災で津波で
人を友達を親戚を
亡くしています

  お会いできて
とても
  嬉しかったです

また役に立つ情報を持って
会いにいきます
   また逢えたら嬉しいです」

  お金で、愛情も友情も
  縁も買えないだろう


 契約にとらわれずに
  人との出逢いに

素直に喜ぶこと、か

  また、話をしても、
いいかもしれない
  内容によるけどな

 「あら、なにがおかしいですか?やだ。服に値札とかついてます?」

「いや。
ごめん、笑っていたか。そうか」


 「おじいちゃん、おばあちゃん行こうよ。みて!桜?梅の花かな?
花がたくさん、咲いているよ」

  生き延びるリスクに
 かける保険
  俺たちが1番、わかっている、か。

 End

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破いた名刺。(短編小説)

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