親友のショックな言葉が実は事実? story37

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著者: Rie Akiyama

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今回の私に起きた残酷な出来事はあまり周りに話せていない

彼氏が死んだと私自身が受け止められていないかなのか・・・

言いたくなかった

でもその中で、mと最後のケンカをしてどうしようもなくなった時に話に行った友達と、もう1人の友達の2人にしか話していない

私には32年の付き合いの親友がいる

彼女には伝えていない・・・

彼女は結婚していた時、旦那さんの暴力と精神的な暴力でPTSD(心的外傷後ストレス障害)のようなものを抱えている

男に対しての感覚がまるでほかの人と違う

すごく人情溢れ大事な人にはどんな動力も惜しまない最高の親友

しかし男の事には全く別人になる

それがあるせいか私はあまり彼女に彼氏の話をしてこなかった

その彼女から久しぶりに連絡が来た

彼女は飲食経営をしていてコロナでとても大変な生活を送っているから連絡をあまり密にとっていなかった

mの事を話そうか悩んだ結果、話す事にした

かいつまんで彼女に打ち明けた

「しょうもない男!さっさと忘れな!!」

あっさりと・・・冷たくあしらわれた

なんかショックだった・・私の思いはそんなんじゃない!!って思ってしまった・・

でも良く考えたらその通りなのかもしれない

私は当事者

だからmに対して愛情が先走る

周りから見たら客観的に見れるわけで、騙された、ただの悲しい女

確かに、結婚していた事を隠して私と同棲をしていた男

全て自分だけが都合よく楽しいだけで生きてきた男

私はそんなどうしようもない男に引っかかってしまったんだ・・・

確かに・・・その通りなんだ

でも・・

でもそんな男だけど私は心の底から愛してしまった

私の人生でかけがえのない人なんだ

それがとてつもなく自分が小さく思える・・・

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会いたい・・story38