イヤでも身につく”使える英語力“ 3. 仕事と英語(1) 誰でも得られる英語の果実 3.1.4 独立、英語資格
TOEIC
“TOEIC800点取れ!”、2011年2月12日、三井住友銀行が総合職行員約1万3千人に出した通達です。日本国内勤務の行員も当然その対象です。(朝日新聞)
メーカーや商社では英語力が求められることが多いのですが、それ以外の会社でも「使える英語力」が無視できなくなっているのです。
号令をかけた三井住友銀行は平日、勤務時間に食い込んでもレッスンを受けられるよう
に、そして受験しやすいように配慮しているようですが、このような会社からの配慮は例外的と考えた方がよいでしょう。
私もこの基準にはなんとか合格していますが、すべて自己負担、自学自習の結果です。ただ、そのおかげで自前の英語の効率的学習方法も会得できました。語学に限らず色々な学習には「自立と自律」が必要だと思います。
実用英語検定試験
試験というと、当たり前ですが、実施する側と受験する側の両方があって成立するものです。若いときは受験する側の立場に立つことが多いのも当然というか、仕方のないことです。私にとってこの実用英語検定試験の2次面接試験は面接試験官として試験を実施する側にたつ試験です。英語でのやりとりを面接形式で行い受験者を評点するのです。実用英語検定協会からの私への面接試験官委嘱も英語スキルによってもたらされた果実の一つです。
私がこの試験の実施側、面接試験官になったのが1987年ですから今年2011年で実に24年間務めさせていただいていることになります。2次面接試験官として実に24年間、毎回約50名の一次筆記・ヒヤリング試験合格者に対して英語による面接試験を行ってきたわけで、その総人数は約3000名以上に達します。
毎年2月、7月そして11月の日曜日に実用英語検定2次面接試験は行われます。住んでいる尾道市を含む備三地域では昨年2010年から向島の尾道中学校・高等学校で試験が行われています。
皆さんには頑張っていくつかの英語資格を取得してほしいものです。大学生の皆さんには英検であれば準1級の取得を目指して下さい。二次試験の具体的な流れは下記のアドレスに掲載されています。
http://www.eiken.or.jp/exam/grade_1/second-stage.html
余談ですが、実用英語検定試験・2次面接試験では時々びっくりするようなことが起こります。
例えば、私がかつて塾講師をしていた時の生徒さんの娘さんが2度連続で私の面接対象者となったことです。知り合いやその知人に遭遇することもめずらしいのに、このようなことも2次面接試験官を24年もやっていればあり得るのです。
更に、もう一つ。塾講師をしていた時にきていた女子高校生が大人になり、結婚し、アメリカからアメリカ人の主人と日本に帰り、その主人が2次面接試験官として同僚になったことです。世の中は広いようで狭い。心しておこうと思った次第です。
国連英検
ご存知の通り日本での国家公務員は日本の行政機関に勤務する者や特定独立行政法人に勤務する人たちです。
一方、国際公務員とは、国際連合及びその専門機関等の国際機関の事務局を構成する職
員です。要するに国連関連機関に勤務する人たちです。そして国際機関内の公用語は、英語とフランス語です。
よく知られている英語検定は実用英語検定、TOEIC、TOEFLなどがありますが、国連英検もあります。
この国際公務員になるためには当然試験がありますが、国連英検A級の有資格者であれば英語試験が免除されるはずです。(少なくとも私が受験した時にはそうでした。)
公務員を目指すなら国連英検資格を取って国際公務員という選択もあるのではないでしょうか。
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