スポーツ推薦という選択肢
「お前高校どうするの?」
私が入学した中学校は、都内の中高大一貫校。
中学から高校へ内部進学しない人は2パターンしかありません。
①頭が良く、より優秀な高校を受験する人。
②内申点が足りず、内部進学ができない人。
しかし、私はそのどちらかでもなく、(内申点はギリギリでしたが)
バスケットボールの「スポーツ推薦」という選択肢が与えられました。
引退試合の対戦相手の選抜メンバーの仲間が、
とある強豪校が開催する、練習会という名のセレクションのようなものに案内してくれたのです。
本来ならば引退後に、怪我をした右肩の手術をするべきだったのですが、
スポーツ推薦のかかった練習会などの参加を優先するために、右肩を誤魔化していました。
当時はまだ誤魔化せるレベルのでした。
セレクションには50人近い中学生が参加していた記憶があります。
「東京選抜」という肩書は強く、それだけでまず注目することができました。
その練習会で結果が残せたかどうかはわかりませんが、
その高校から再度練習会に来ないかと声をかけていただくことができたのです。
反対を押し切り、スポーツ推薦で進学。
私は中学時代、バスケしかしてきませんでした。
友達はほぼいません。
昼休みはいつも昼練習をしていたので、
覚えているのは、一緒に早弁をしてくれるサッカー部の友人くらいでしょうか。。。
(彼は10年経った今でも仲良しで、卒業後もぼくを応援してくれた大切な友人です。)
付属の高校も、バスケに力を特別入れているわけでもありません。
ただ中学の監督、コーチ、先輩たちは僕の進路相談に反対しました。
「お前はまだ全国レベルじゃない。」
「このチームに残って、高校を強くするべきだ。」
「せっかく中高一貫校に入ったのに・・・」
そのようなアドバイスをもらったにも関わらず私は正直聞く耳を
持っていませんでした。
「全国大会に出る高校から呼ばれている」
この事実だけで、私はもう決めていました。
そして、周りの反対を押し切りスポーツ推薦での入学を決めるのです。
高校入学。強豪校とは。
わたしが入学したクラスは、スポーツ推薦の生徒のみが在籍するクラスでした。
バスケットボール部5人
サッカー部10人
野球部10人
ラグビー部10人
陸上部5人
剣道部5人
合計45人のクラスです。
今まで背が高いほうだった私ですが、
バスケットボール部の推薦組5人の中では、
2番目に小さかったです。
ここで私はバスケットボールを中心とした
高校生活を謳歌する。
バスケットボールで有名になる。
そう思っていました。
しかし、入学してから半年後にはもう私はクラスにはいませんでした。
(次回に続きます)