イヤでも身につく”使える英語力“  6. 世界と英語 6.1 英語学習人口 英語圏地域

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 2010926日、中国の英語学習人口が3億人を超えたとシンガポール華字紙が報じました。

世界の英語学習人口約20億人のうち、3億人以上が中国人です。アルバイトをする若者たちは、英語を学ぶために1年分の給料をよろこんで差し出すくらい熱心です。多くの親も、子供に英語を習わせるために大金をはたくことに迷いはありません。上海の富裕層は、子供が英語にふれられるように、フィリピン人のメイドを雇っていることは彼らが住んでいる高級街を歩くと日常的に目にすることができます。

広州市に住んでいる鄭さんの給料は1800元(約23000円)です。彼女は、1年以上貯金に励んでいるとのことですが、それは年間授業料が150003万元(約1938万円)の英語学校に入学するためです。鄭さんは、「自分を高めないと、仕事もままならない」とその動機を語っています。しかし授業料を支払うためには両親の援助も必要な彼女は、大都市で生きていくのは困難だと感じています。

同じ広州市の大手英語学校の営業主任・劉さんは、「英語を学ぶ2030歳の若者のほとんどは、普通のサラリーマンやフリーターです。1年分以上の給料を授業料に使うのもためらわない」と語っていました。マッキンゼー・アンド・カンパニーの2009年の予測によれば、中国の外国語学習市場は21億ドル、3億人以上の中国人が英語を学習しているとのことです。

英語を母語としている人は世界人口の4.68%で、第1位の中国語(13.22%)と比べかなり少ないです。しかし公用語人口としては英語が世界一です。意思の疎通が可能な国や地域を考慮すると、英語は世界でもっとも広く通用する言語と考えられています。EUでは、学校でもっとも学ばれている外国語です。英米の影響などで英語が国際共通語として使われるようになったこと、商業言語として確立したこと、科学技術を伝達する主要な言語となったこと (例:需要が高いプログラミング言語やマークアップ言語の仕様書が英語で書かれている) などの理由で、第二言語 (ESLEnglish as a second language) として用いる人口は約4億人にも上ります。外国語 (EFLEnglish as a foreign language) として英語を学習・使用する人も多い。そのため、世界各国でイギリス方言・アメリカ方言などの英語の枠組みを超えた「新英語」が出現するようになっています。

 上の世界地図(以下のサイトに掲載))は世界の英語圏地域を示しています。濃い青色は英語が公用語または事実上の(de facto)公用語となっている地域です。薄い青色は英語が公用語であるが主要な言語ではない地域です。

 私の経験では濃い青色や薄い青色以外の国々でも英語ができれば学校教育を受けた人たちとの間での通常の意思疎通にはほとんど問題はありません。

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