【馬鹿は、ほっとくんだよ】と私のことを自分の事のように怒る女の子の話
【馬鹿は、ほっとくんだよ】と
高校時代、私が怒らなきゃいけないことを私の代わりにぷんぷん怒っている友達がいました。
彼女は(仮)せりちゃん、としましょう。
せりちゃんは、私がちょっと買い物に寄るためにお店の前に自転車を止めて、彼女も止めて
買い物がおわってもどってくると私の自転車が、無い。
鍵もかけていたのに、私の自転車は
シンプルな黒の自転車でよく盗まれました。
その自転車を盗まれた私が怒ってないのに
せりちゃんは、ずっと私の代わりに怒っていました。
【酷いよね!人のものをお金払わないで自分のものに平気でする人って!!】
・・・そう、なんだけど
怒ったところで今すぐ自転車は、戻ってこないし、怒るのパワーいるしで
怒りなんてわかなかった。盗まれているのに、なければないで、歩けばいいし。とか考えて。
【なんでことねちゃんは、怒らないの?!】
・・・そう、だね
私、社会人になるまで、怒りとか悲しみとか感情みたいなものがわからなかった。
本気で生きてなかったし
感情を切断、していたみたい。
鬼滅の刃の栗花落カナヲのように。
ある日から【何も感じなかった】もの
うちの両親は、責任転嫁を長女の私に4歳児のときからさせるし。
小6でいじめにあうしで。
ある日、プツンと何かきれて
何も感じなくなった。
笑うことも、泣くこともなくて。
【人形】のように。
ただ、いまね、子どもがいる。
子どもが【ママしゅき】【お母さん大好き】って言われ続けて
育児は大変だけど、よく笑うようになったの、私は。
神推しや推しに出逢って
【感情】がまた【湧く】ようになったの
だから、今ならわかるんだ
せりちゃんが、私のために
【悲しくて悲しくて怒りに変わって怒っていた】ことがね。
大好きな大切な友達の自転車を
盗んだ犯人が許せなくて怒っていたんだってね。
人ってなんとも思っていない人に
怒らない。
好きから嫌いになって悪意で嫌がらせしたり、クレーマーになるひともいるけど
それすらも根元にあるのは
【好きだったのに自分を傷つけたから怒っている】んだと思うしね。
馬鹿はほっとく!!って彼女は、よく言っていた。
馬鹿に説明してもわかんないから!関わらない!!って。
ごめんね、私が馬鹿だった気がするわ
私のために沢山怒ってくれていた彼女
ほっとけば良かったのに私のことは。
でもね、ありがとう。
彼女もまた、震災のトラウマと戦っている。
馬鹿は、ほっとく
馬鹿につける薬なし。
ほんと、【呪文みたい】に言っていたよね
ほっとけないくせに。
天使、のような子だった。
【私は腹黒いの!】
自分の評価と他人の評価に
差がつく彼女が
教えてくれたこと
#Spoon
#配信者と繋がりたい
#女子高生
#高校時代の友人
#友達の大切さ
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