大学生が、たった3か月で500万貯めてドイツ製最高級車のBMWを買ったのに、2週間後にクラッシュして300万の請求が来た話

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前話: 大学生が22歳の時にたった3か月で500万円貯めて憧れのドイツ製最高級車BMW M3を買った話

目まぐるしい忙しさが少しずつ俺の心のスキマを埋めるようになっていた。

そんな満開の桜が散り始めた頃、俺の携帯に1本の電話が鳴った。

自動車保険会社からだった。

保険会社のお姉さん
この度修理代金の見積もりが上がってきまして、えー、金額がさんびゃくまんとんで・・・


えっさんびゃくまん!?


保険会社のお姉さん
はい、さんびゃくまんとんでごまんはっせんろっぴゃくきゅーじゅーにえんです。


えっ300万!?!?


もう300万という言葉がひとり歩き状態です。

保険会社のお姉さん
はい、ですから3,058,692円になります。


唖然とし、とっさに出た言葉がこれ

すいません、俺そんなお金払えません。廃車にしてください。


すると保険会社のお姉さんが少々イラッとした口調で切り返す。

保険会社のお姉さん
いや、ですから何度も言おうとしているのですが、安田様は車両保険にご加入しておりますので、保険免責額の10万円のお支払いになります。
しゃりょーほけん?ほけんめんせきがく??


もうね、10秒位パニックで頭におほしさま状態ですよ。


そして俺の脳内ハードディスクは1ヶ月前の記憶を瞬時に検索し、

M3の購入時に「車両保険」に入っていたことを思い出した。

えっ10万でいいの?じゃあ今すぐ直してください!俺のM3を!


電話口にそう叫んだ。



こうして俺は1本の電話により再び生きる希望を見出したのだった。

そしてあの時車両保険への加入を勧めてくれたMakotoに心底感謝したのだった。

あの時の気持を言葉にするなら、

「まこと!愛してるぜ!」

とチューが出来るくらい感謝していた。


画面はイメージです。
逆にMakotoにチューされてますが笑




後日送られてきた最終的な見積書

300万って国産の新車が買えるじゃん!


そんな金額です。

M3の部品はほとんどが本国ドイツBMW社からの船便での取り寄せになるとのことで、

修理には約1ヶ月を要しました。

しかし俺は、M3が復活するという喜びで早くも元気を取り戻し、

早くも

「いつかは本国ドイツでM3を走らせたいなーと」

夢を語っていた(反省なし)


【BMW M3、2度目の納車、そして俺がもう一度伝えたかったこと】

入社式を済ませ社会人となった俺はその後も慌ただしい毎日を送り、

目まぐるしく過ぎる日々の中に身を置いていた。

そして1ヶ月後の5月のGW明けの週末、ついにこの日がやってきた。

BMW M3の2度目の納車である。


5月には珍しく汗ばむくらいの暑さの中、

完璧に修復されたM3を見て俺は買った時以上に感極まってしまった。

BMW社の修理技術は非常に素晴らしく、

見た目は元より実際に運転しても事故があったことが全くわからない仕上がりで、

M3は漆黒の高級感で辺りを威圧していた。

激しく損傷したにも関わらず、車体の基礎となるフレーム部分には

1mmの歪みもなかったそうだ。

まさにドイツの最高級車BMW、そのものづくりに感服した。

こうして俺は再びドイツ製最高級車BMW M3のオーナーとなった。


俺は現在26歳になりましたが、この年の事は今でも鮮明に覚えてます。

当時の人生の全てだと思っていたBMW M3を2週間でクラッシュさせ、一度は廃車も考えた中、
車両保険という制度に救われ、再びこの車に乗ることが出来た時の嬉しさ。

全てが昨日の様に蘇ります。

俺は世の中を生き抜いて行く上で

「知識」

「準備」

この2つの大切さを知りました。

社会では

「知らなかった」

では済まされない事が数多くあります。

社会を生き抜いて行く「知識」の重要さ。

そしてその「知識」を活かすための「準備」の大切さ。

それを学びました。

この出来事は大学を卒業し、社会人の仲間入りをした俺への社会の洗礼だったのかも知れません。

と同時に必要な過程であったと今なら冷静に思うことが出来ます。

そして何より、

「正しい知識、アドバイスをしてくれる人がまわりにいるかどうか」

この重要性を痛感しました。

世の中知らないことだらけです。

自分で全てを学ぶのは不可能です。

一番大切な事はそういう人が自分の近くにいるかどうかです。

当時に俺にはMakotoがいました。

褒めすぎかもしれませんが、あの時彼がいなければ今の俺はいないと思います。


今回この話を2人で書くにあたって、

お互い再度当時を振り返り、

「人生で1番大切にしていること」

を再確認することが出来ました。


全ては「人」です。

「人」を大切にし、また俺自信ももっと成長していきたいと常に感じます。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

このお話で何か1つでも「気付き」がありましたらとても嬉しいです。

ありがとうございました。


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