~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第二話
【第二話】青学でドリメンと再会
2013年7月20日 後編
川崎市多摩区⇒東京都渋谷区⇒東京都足立区
区間移動距離 11.7km
概算総移動距離 44.9km
≪青山学院大学学食≫
青山学院大学。ここは、僕が通う大学院。学食という場所を使ってセミナーは、研究室の後輩を対象にして、既に何度も行っていた。
開始時間前に、内定を貰っている4年生の面々の顔が見える。
僕が、就活支援プロジェクトで実施していた≪ドリカフェ≫
そこに参加していた学生達
名付けて≪ドリメン≫
今日のセミナーのコンセプトは、最後の講義。
もちろん、内定の先に教授すべきものがある。
しかしながら、それは、セミナー形式の座学でおこなうべきではない。
また、卒業研究で多忙にもなるだろう。だから、コトバに出さなかったが、学部4年生に対しての最終講義という位置づけを以て、行った。
学食のテーブルは、ホワイトボードに早変わり。
『どんな場所でも出来る』
でもそこには、
『キモチ(ハート)が必要なんだ』
俺が、教えたかったこと
最終講義のテーマは、場所がなくなったとしても、キモチがあればできるということ。逆を言えば、場所があっても、キモチがなくなればできないということ。
きっと、社会人になった時に、キモチがなくなることがあるかもしれない。
でも、そんな時は、学生時代の同期や回りの人に話を聴いてもらってほしい。
そうしたら、無くなりそうなキモチが、少し戻ってくる。
講義が終わって、あるドリメンが、俺にこう提案してきた。
「足立の花火大会(第35回足立の花火)に、みんなで今から行きませんか?」
2013年7月20日 PM8:15
≪東京都足立区 北千住駅付近≫
青山学院大学の最寄である、表参道駅から、地下鉄千代田線でおよそ40分弱。
講義の時間も、伸びたことから、花火が終わるまで、そんなに時間はなかった。
人の波も、逆方向に歩く人が増えてくる。
道に迷いながら、見える陸橋についた頃
足立の花火は、クライマックスの花火が、夜空に上がっていた。
研究者になって、数年。
花火大会に学生達と行くのは、この時が初めてだった。
最初で最後の花火大会。
それも、悪くないなと思った。
花火を見終わって、学生達とご飯を食べる。
また誰かがこんなことを提案する。
「お寿司食べたいです」
お寿司とは、目出度い食べ物だなと思った。
今考えれば、お寿司にまつわる話も、この旅では意外とあるなと思う。
食べ終わり、終電の時間が差し掛かる。
俺は、みんなにこう言った。
『今日は、本当にありがとうな。』
その意味 今日は、ありがとうなではなく、今まで俺に付き合ってくれてありがとうという感謝であった。
そして、翌日も同行するミヤタくんに、
『明日も、よろしくお願いいたします』と
両手で握手し、深々と頭を下げた。
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