~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第四話
【第四話】料理でつむぐ姉妹愛
東京都江東区⇒茨城県水戸市⇒茨城県南部の市
区間移動距離 230.6km+α
概算総移動距離 303km
≪茨城県水戸市に向かう車中≫
7月22日 PM1:00
車から流れる曲 90年代J-POP
運転しながら、ようやく、旅に出てきたなと実感する。
今日は、全国ツアー3日目
都内から2時間弱。茨城県は水戸市に向かう。
営業マン時代は、定期訪問先として来ていたなと振り返る。
文系の院生さんが、受講すると聴いているから、それなりにあったものを提供しようと
考えながら、車は、常磐自動車道をひた走る。
≪茨城県水戸市 レンタルスペースNoah≫
7月22日 PM15:00
会場に着いたら、会場前に受講してくれる学生さんがいた。
全力の笑顔で会釈し、俺はこう言った。
『こんにちわ。今日は、またお忙しく暑い中、本当にありがとうございます。』
心の底から出たコトバだった。
学芸員を志望しているが、正規雇用は少ないということを聴かせていただいた。
だから、県内の企業も視野にいれていると。
博物館と金融機関が、同じテーブルに並ぶ。
これが、ある意味での現実なんだと感じる。
そして印象的だったのが、
「結婚後も働きたい」
「結婚後もやりたいことで、働きたい」
その切なる願いであった。
そんなリアルに向き合いながら、解決に向けて、これを書いている今も、LINEを通じて
会話している。
≪茨城県南部の市 あるドリメンの自宅≫
7月22日PM6:00
水戸市から1時間半ほど、茨城県の南部に向けて車を進める。
もうすでに、企業に内定している大学4年生バシコさんの自宅に向かっていた。
バシコさんからの頼まれごと。
それは、≪中学生の妹にドリカフェをやってほしい≫
改めて、≪ドリカフェ≫については、過去のStory.jpで見ていただければと思う。
就活支援だけでなく、考える・実験する・失敗してもいい。そんな場所を目指していた
こともあり、考えて、成果物を創ることをやってみようと思った。
初対面の妹さんに、俺はこう言った。
『どうも~変なおじさんです』
ここに来る途中の常磐自動車道を運転中に、ズボンが破けた。
ズボンが破けた。それを後ろエプロンで隠していた。
教え子のバシコさん初対面の妹さんに、何と言おうか……
笑いがでた。よかったと安堵した。
改めて、俺はこう言った。
『途中でズボンが破けて……エプロンで隠して』
大爆笑になった。
セミナーでもそうだが、如何に近い距離で接することが出来るか、永遠の課題である。
今回は、ズボンが破れる犠牲を払って、距離が近くなった。
そこで、今回の趣旨を丁寧に説明した。
キラキラした目で妹さんがこう言った。
「おねぇちゃんが喜ぶ料理を創りたい」
バシコさんは、更にキラキラさせながら、こう言った。
「魚系の料理が食べたい」
魚系を探すべく、俺らは近所のスーパーへ向かった。
ホタテのソテーと白身魚のムニエル
そしてデザートに、フルーツホットケーキ
バシコさんの家の台所が、姉妹愛で包まれた。
そうこうしている内に、バシコさんのご両親がご帰宅し、逆にお母様から、手料理をご
馳走になった。
日付が変わる頃まで、語らい、この旅の趣旨を改めて説明した。
このエピソード、再び料理できる日を楽しみに……
再び車に乗り込んだ。
目的地まで約300kmの旅に
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