~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第六話

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【第六話】 変わらなきゃ!俺

栃木県宇都宮市⇒群馬県高崎市⇒上信越道編

区間移動距離   98km+α

概算総移動距離 799.8km+α

≪そこが大事な宇都宮≫

 7月23日 PM11:40

 携帯が鳴る。Facebookのコメントが書かれた通知音だった。

 「ゼロでも種をまいたのか?そこが大事な宇都宮。 少しでも「しゃあないなぁ」な

んて思う王子は見たくない! 男が一度やると決めたら、言い訳無用、妥協は不要! 今

一度気合い入れ直して頑張って下さい!! ゼロとイチの違いは元営業ならわかるはず!!」

 そうだった。

 

 このツアーをやる為に、ある会社の所長さんも、ポスターをカラーコピーしてお客様先

を訪問したという。

 『なに、甘えてんだ 俺』

       

 その言葉しかでなかった。いや声にならなかった。

 悔しいとか、そんな感情じゃない。

 絶対にやる。

 そして、その激がなにより嬉しかった。

 

 千葉に戻らない。

 小細工なし。

 北海道まで進めた後に、俺にしかできないことをやろうとこの時に思った。

 でも、まだ寄付を集めている段階。

 公言は、できなかった。

 開き直って行くしかなかった。

 

 車は、群馬県の高崎市に着いた。

 ドンキホーテでみた景色を忘れない。

 いつから、ガンガン行くことを失ったのか?

 待っていちゃ始まらない。

 居ない時には、声をかけてでも来てもらえる様に。

≪群馬県高崎市 高崎駅≫

7月24日 AM9:00

 小雨がパラつく朝

 昨晩は、一睡もできなかった。

 朝から精力的に動く。

 

 しかし、結果は付いてこない。

 焦りが、顔に出ているのかもしれない。

 鏡を見たら、ヒドい顔だった。

 そんな中でも、高崎の大学に通う大学4年生ミユさんが、お話をしてくれた。

 

 1日ぶりに、初めて話す人とじっくりお話が出来た。

 長い長い1日だった。

≪群馬県高崎市 高崎アーバンホテル ベニス≫

7月24日 PM12:40

 会場に着くや否や、一人の男性が声を掛けてきた。

 上毛新聞高崎支局の記者さんだった。

 会場には、誰もいなかったが、趣旨を説明し、今後の計画などをお話した。

 熱心に聴いてくれて、次回実施するときも声を掛けてくださいとおっしゃっていただい

た。

 その時に、記者さんが持つ一眼レフに目がいった。

 もしかしたら、会話のきっかけになるかもしれないと。

 結果として、会場には誰も来ることはなかった。

 しかしながら、感覚をつかんだ気がした。

 今日は、この後長野県松本市。

 何かが起こるそんな予感がした。

 人生何が起こるかわからない。

 神様がくれた偶然は、なにかを変えて行く。

 この時、スランプでよかった。

 壁がなければ、これから先の奇跡を予想しなかったと思うから。

≪上信越道 佐久平PAにて≫

7月24日 PM4:50

 Facebookを更新した。

 書いていて妙なテンションに襲われた。

 絶対誰かに会えるはずっ!!

 次の会場は、長野県の松本市。 

 既に受講申し込みがある。

 当日ドタキャンではないかという予感がする。

 でも、今の俺には、当日ドタキャンでも何かが起きる。

 いや、何かが起こせるそんな自信があった。

 俺は、松本市に早く着きたくて仕方がなかった。

 九州の長崎県まで、参加する学生の見通しは立たない状況だったが、取りあえず早く着きたかった。

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