出張整体師はみた! 【ホテル編】 外国人のお客様

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提携ホテルを持たない小生が在籍していた店にも、
ホテル対応のご依頼があるというのは、前の
エピソードで申し上げましたが、多くは
お客様ご本人からのご依頼でございます。

しかしながら、多くが提携業者持っている
と思われるホテルですが、ごくまれに、
ホテルのフロントからご依頼が入る事がございます。
主だった理由と致しましては、
ご要望が多過ぎて、提携業者の人員が足りない。

提携業者の営業時間外にお客様の強いご要望があった。

提携業者のスタッフが女性しかいないのに、
お客様が男性スタッフを強くご要望されている。
(力が強い、手が大きい等の理由)
といったところでございます。
ネットの普及の影響によるものとはいえ、提携業者以外に
厳しかった頃からしたら感慨深いものです。

他のスタッフが難色を示す事が多い中、イレギュラーの
変わった案件が好きな小生は、こういったご依頼に
よく対応させていただいておりました。
都心からは少しはずれにあるFホテルは、
ベイエリアにも近い東京観光の拠点として、
穴場的に一部から人気を得ているホテルでございます。
その日は、そのFホテルのフロントスタッフから
ご依頼でした。
フロントに到着すると、フロントスタッフの方が
先導し客室に案内して下さいました。
その道すがら、

「英語は話せますか?」
と聞かれました。どうやら今回のお客様は外国人のようです。
小生の英語力は、
「向こうにメリットがあって合わせてくれるのならかろうじて・・・」
という非常に頼りないものです。
そのようにお答えしましたら、
「困ったら内線で呼んで下さい。」

との事。

そんな重要な事を今確認するの?

と思いましたが、
電話口で断られない為・・というのは穿った見方なのでしょうか。
急激に不安になりましたが、ものの数メートルでお部屋に到着してしまいました。

お客様は、4~50歳代位の大柄な白人さんでした。シャワーの後なのか、
ガウンを着ていて、ホテルマンからこちらの料金と時間を説明を聞いています。

「それでは宜しくお願いします。何かありましたら内線で呼んでください。」

フロントマンが退室しました。
いよいよ施術開始です。ゼスチャー混じりに
「ベッドにうつぶせになって下さい。」
とお伝えすると、その外人さん、なんとガウンを脱いでしまいました。
「え?」
ぎょっとする小生の反応に特に反応する事なく、
ベッドの上にうつぶせになりました。
拙い英語で、

「服は着てくれ!」
必死に説明しても、通じません。
「何を言っているかわからない」
という感じの表情をうかべて施術をうける姿勢に
なってしまっています。
本当に理解できていないのか、理解する気もないのか、
それともただ単に面倒にお思いになっているのか・・・
何回か説得を試みるも全く状況が変わらないので、
小生も面倒になってしまい、予備にもっていたタオルを
多めにかぶせて施術に入りました。
何かあってもすぐに退室できるように
荷物はまとめて入り口側に置いて・・・
その後は、意外(?)にも特に不審な要求はなく、
通常通り施術を終える事が出来ました。
光栄にも、
「Very Good!」
とのお言葉をいただきました。
大層肝を冷やしました。

国が違うと色々な文化(価値観)がある
という事の一部を垣間見たようで、

また一つ勉強させていただきました。

※ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
読んでよかったと思っていただけましたら、このページと共に、初回の
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大変恐縮ではございますが、どうぞ宜しくお願い致します。
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