~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第十三話
第十三話 奇跡のはじまり
長崎県大村市⇒長崎県長崎市⇒(往復)⇒佐賀県佐賀市
前回までの補正移動距離 3160.3km
区間移動距離 232.8.km
概算総移動距離 3393.1km
ーーーーーーーーーーーーーーーー
≪長崎県 長崎駅≫
7月28日 AM9:00
大村湾SAで寝ていた俺。
薄曇りの日。
蒸し暑さで起きる。
車を走らせ、長崎駅へ。
そうだ。長崎駅で写真を撮ろう。
通りかかる3人の美女達。
グループって本当に難しいんだよなと考える。
グループを撮影する場合、大抵可愛くない人が、全力で撮影拒否をする。
しかし、このグループは、皆さんそれぞれ、美人さんじゃないか。
俺の勘ピューターが働く。
俺は、後ろから声を掛けてみた。
『おはようございます』
空の雲を打ち消す位の、元気な声で声を掛けた。
三人とも、こちらを見てくれた。すかさず、こう伝えた。
『私、美人な旅行している方だけを撮りに全国を回っているんですけども、皆さんどち
らからお見えなんですか?』
うそじゃない。美人とイケメンしか取るつもりないのだから。
シューカツセミナーなんてコトバを言ったら、頭がこんがらがるだろう。
その中の一人の方が、こう答えてくれた。
「福井県なんです。今日で戻るんですけど」
『そうなんですね。また素敵なお土産をもって』
矢継ぎ早に、俺はこう言った。
『皆さんで、撮っていいですか?』
「いいですよ」
曇り空に、三人の笑顔で、晴れ間がさした。
その後、イロイロ撮影しながら、それぞれのお土産を
はい
チーズ
ぱしゃり
お礼を述べて、別れた。
そしてこの出会いは、長崎だけでは終わらなかった。
その後、彼氏さんに純愛爆走中な女の子も撮影した。
気が付けば、10時過ぎ。
待ち合わせの時間もあるので、早々と10年ぶりに茶碗蒸しの吉宗で、お昼の食事をとっ
た。
長崎では、千葉の教え子である、カワイくんと待ち合わせ。
長崎で、カワイくんのこれからについてセミナーをやった。
≪長崎県長崎市 長崎市図書館会議室≫
7月28日 PM1:00
カワイ君は、既に内定先も決まっており、技術系のエンジニアとして働く。
なぜその仕事なのと明快に答えられる業種である。
よって、そこでやるべき授業は、≪後期どうするか?≫であった。
当然ながら、専門外の領域も多い。
その中で、彼自身が、何のために学び、研鑽するのかを明確にさせておこうと思ったの
が今回の、長崎ドリーの趣旨である。
『今後、大学の授業や他学科の専門授業・演習をどう捉えていきますか』
これは、学び方を、彼自身が知るためである。
『今後、大学教員とどういった関係を持っていきますか』
これは、技術革新的なものを、どうやって入手し、実験・研鑽をしていくかを提示した
単位だけで考えれば、簡単だが、せっかく大学にいるのだからきっちり学んでほしい。
できることを出来る限り。
そうこう議論しているうちに、あっという間に2時間が過ぎた。
佐賀県に行かねば。
≪佐賀県佐賀市 佐賀駅≫
7月28日 PM4:30
まず、人がいない。
当初から、美人撮影は苦戦であろうと思われた。
人がいないのだ。
県庁がある佐賀駅にも、人がいない。
致命的なことであった。
これからどうなるのか?
初めて心配になった。
≪佐賀県佐賀市 メイトプラザ≫
7月28日 PM6:00
予約は、入っていた。
しかしながら、初の連絡あってのキャンセル。
わざわざ、連絡いただけたのがせめてもの救いだった。
1時間弱ほど待ち、カワイ君と、佐賀市内で食事をして、長崎のカワイ君の自宅まで送
り届けた。
そして、再び車を佐賀県に向かわせた。
そう、そして、その日、ゆかさんとLineをするようになっていた。
この時に、イロイロ決めていた。
写真を撮った目的と意味、そして今後のことを。
著者の日高 啓太郎さんに人生相談を申込む
著者の日高 啓太郎さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます