~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第十五話

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第十五話 ゼロからのリベンジ

鹿児島県霧島市⇒鹿児島県鹿児島市⇒宮崎県宮崎市編~

前回までの補正移動距離 3668.2km

区間移動距離  204.3km

概算総移動距離 3872.5km

≪鹿児島県霧島市≫

7月30日 AM0:00

 覚悟を決めたことがある

 この時間、寄付の採択がなされなかった。

 Facebookにおいて、今までのご支援のお礼を述べると共に、改めて旅の続行を誓う。

 『そしてどちらにせよさあこれからが本番です。辞めるという文字はありません。むしろ、ドリカフェは、今はじまったばかりです。たくさんの応援が寄せられたくさんの想いが詰まってます。大学に所属していた時学生さんに接するのはメチャクチャ楽でした。

 今は、大変です。だから、大学に所属しないやり方を考えました。そしたら、この方法しか思い付きませんでした。セミナーはできてないけども、喫茶店や路上でお話をしたり、聴いたりしてます。

僕は、学者でいたい!!なら答えはひとつ進むしかない!!』

 ここから、本当の意味での長い旅が始まったと言えます。

 逃げ出さないために、後の無い旅が始まったのです。

 数多くの偶然は、後に運命として導かれていきます。

 今振り返れば、寄付採択されなくて良かったと思ってます。

 なぜなら、覚悟も生まれなかったと思うから。

≪鹿児島県霧島市 鹿児島空港≫

7月30日 AM10:00

 体力だけは、ある。

 体調は、むしろ絶好調。

 そんなこんなで、鹿児島空港

 フラフラと歩くと…旅人ぽくないでも、

 旅人?発見俺すかさず声を掛ける。

 『おはようございます。旅人さんですか?』

 相変わらず痛い質問の仕方である。

 空港で飛行機乗るなら、≪旅人≫だろう。

 「あっ、はい。」

 『なんで鹿児島に来たんですか?』

 これまた、俺が投げていながら痛い質問であると思う。

 俺自身≪コミュ障≫の可能性が大だと自覚しなきゃいけない。

 「衛星について研究しているんです。それで鹿児島に」

 この旅、初の研究者だ。関係ないが、撮影したいとお願いすると許可を頂けた。

 ハイポーズ


パチリ



 東京行の飛行機に乗る彼女と別れ、一路鹿児島市内へ向かった。


≪鹿児島県鹿児島市 鹿児島中央駅≫

7月30日 AM11:00

 この駅は、昔西鹿児島駅と呼ばれていた。

 新幹線の開通と共に、駅名が改称され、現駅名になっている。

 フラフラっと散歩。

 今考えると、なぜ天文館じゃなかったのか?その理由は、良く覚えていない。

 だからこそ、偶然で、だからこそ運命なのだと思う。

 駅でご飯を食べ、ぼけーっとしていると、髪型はバッチリセットされているのにも関わ

らず、浴衣な女の子が通り過ぎた。

 昼間・浴衣・髪型バッチリ

 俺はその≪違和感≫を信じ、声を掛けてみた。

 『こんにちわ。どちらからお見えになられたんですか?』

 すぐさま笑顔で、その≪違和感≫を解消する答えを貰った。

 「京都からで、友人の結婚式なんです。浴衣は、新婦さんの要望で……」

 充分すぎる答えに、めでたいシーン。

 すかさず撮影をお願いしたら、快諾してもらえた。

 ハッピー

 ウエディング

 お幸せに

 あっ、彼女は参列の方だった。

 いや幸せオーライッパイだったから、お幸せにだね。

 そういう人生の節目に、俺にも、偶然という名の≪ブーケ≫が飛んできた気がした。

 

≪鹿児島県鹿児島市 アーバンポートホテル鹿児島 ピコットホール≫

7月30日 PM12:30

 今日は、快晴だ。

 暑すぎる。

 熊本の雨とは大違いだ。

 さて会場に30分前に到着。

 良い会場だ。

 近くには、桜島に行くフェリー乗り場がある。

 会場は、素敵だったが、ゼロ行進は止まらない。

 めげずに、一路宮崎へ向かう。

 そう言えば、一本電話を入れた。

 高校時代の同級生だったコトミちゃん。

 女一つで、高校一年生の息子さんを育てている。

 時間が合えば、お茶しよう的な話。

 時間が合えば…合うかなと思いながら、宮崎まで車を走らせていた。

≪宮崎県宮崎市 宮崎駅≫

7月30日 PM17:30

 俺の地元。

 故郷に錦の宮崎シリーズ。

 さて、この告知を宮崎日日新聞さんがしてくれていた。

 クサノ記者には、毎回感謝である。

 事前の電話取材もしてもらって。

 ここで、結果出せない訳にはいかない。

 その前に、写真を撮るかということで、宮崎駅にて

 女の子たち2人組に声を掛けてみた。

 『こんちゃー。写真を撮って歩いているんですよ。全国47都道府県で』

 俺は、バリバリの宮崎弁を駆使して伝えた。

 「撮ってくださいよ」

 ありがたい。

 はい

チーズと撮らせてもらった。

 その上で、セミナーの告知なんぞもしてみた。

 「時間がないんです」

 そりゃそうだよなと、思う。

 どういう仕事をしたいのか?そんな話をしていたら、あっという間に30分が過ぎた。

 開始までは60分

 今度は、高速バスの停留所に行った。

 福岡・熊本方面行高速バス乗り場

 ここでは、働きながら、保育系の資格を取得する為に、通信講座で学ぶ女の子とお話を

した。
 

 働きながら学ぶ。スクーリングもある。

 大変だけど、その学びの価値は大きい。

 あっという間に、開始時間直前の19時になろうとしていた。

 諦めるのか…俺。

 もう次はないぞ。

 ちょっと思い出したことがあり、ある場所にいった。

 ある場所でバイトする女の子。
 
 全くの初対面だが、なんとなく何かあるような気がした。

 なので、戻ってお話をした。

 本題を切りだし、

 『セミナーやってるんですけど、もし良ければ来てくれませんか?』

 「バイト終わったらでも、大丈夫ですか?」

 もしかして、奇跡が起きた瞬間だった。

 バイトが終わり、定刻より60分遅れの20時から、ドリカフェin宮崎興行が始まった。

 
それは、≪ゼロをイチにした瞬間≫だった。

 2月に宮崎で開催した時、ゼロだった。

 半年たってやってみて、イチになった。

 食品メーカーに入るには的な講義や、食べ物を売り物にしようといった話を中心に、や

った。

 
 諦めなければきっと何かできる。

 

 宮崎では、ずっと応援していただいている大工の棟梁タニグチさんがいる。

 奄美大島で仕事をして帰ってきたばかり、疲れ切っているにもかかわらず、タニグチさ

んが、終わった後、激励に来てくれた。

 疲れ切っているのに、祝勝飲みを開いてくれた。

 「ある物を見た時、対話している方から見れば右ですが、私から見れば左になります。

見方によって人それぞれ(^^)答えも解き方も∞です(⌒▽⌒)」

 タニグチさんから、ずっと応援していただいている。

 そして、この宮崎興行に来てくれた、シオリちゃんとも、これを書いている今、時折Lin

eしている。

 このやり方は、もしかしたらというキッカケにつながった宮崎興行。

 そして、過去の0は1になり、無限大の夢につながった。


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