第三十四話 出会いは無限の可能性と未来がある (三重県愛知県編 8/13編)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

前話: 第三十三話 相手がいて初めてやれる (岐阜県愛知県編 8/12編)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと
次話: 第三十五話地元に残る大きな夢を持つ少女(滋賀県京都府編 8/14編)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

第三十四話 出会いは無限の可能性と未来がある

愛知県名古屋市⇔三重県四日市編
前回までの補正移動距離 8088.7km
区間移動距離 74.4km
概算総移動距離 8163.1km

≪愛知県名古屋市 名古屋駅≫

8月13日 AM11:00
 7月26日の東京から始めてきた≪写真を撮る≫という行動。
 これは、この旅で大きな影響を与えた。
 もうこれで、ダメなら学者を辞めよう。
 大学院も、人生も終わらせちまえ。
 そんな後にひけない覚悟を持って歩いてきた。
 そんな中で、写真を撮り続けることによって色んな出会いそして、会話をすることがで
きた。
 昨日(8月12日)、岐阜で撮影した女の子が送ってくれたLineのメッセージは、俺の中で
一つの答えを出すに充分なコトバだった。
 「生きていくなかで、楽しいことがある分、辛いこともありますけど、自分の力を信じ
て、自分のことも、周りのひとのことも、たくさん愛して、未来を生きていきたいですね」
 この旅は、終わりじゃない。
 この旅は、≪始まり≫なのだと。
 今日は、三重県に行く。
 JRに乗って行くか、近鉄に乗って行くか迷い、安い方のJRで行くことにした。
 津市に行くか、四日市市に行くか、これも迷ったが、安い方の四日市市にした。
 結果、また新たな奇跡が起きたのである。

≪三重県四日市市 JR四日市駅周辺≫

8月13日 PM1:00
 名古屋から、関西本線に揺られて四日市駅に着く。
 駅の周辺は、閑散としていた。
 着いた瞬間におもったこと
 『これは、まずいな』
 佐賀駅と同じ感情がやってきた。
 写真が撮れる可能性であったり、人と会話できるのかという不安でイッパイだった。
 だから、取りあえず、街を歩こう。
 四日市市役所を越えて、近鉄四日市駅へ向かう。
 あまり人とすれ違うことがなかった。
 だから、FACEBOOKには、
 『三重県は、無理かも』
 と半ば諦め気味のコメントを返した位だ。
 外はメチャクチャ暑い。
 暑いので、涼を取る為に、APITA四日市店のサンマルクカフェに入った。
 結果として、これがまた新たな出会いの始まりだった。

≪三重県四日市市 APITA四日市店 サンマルクカフェ≫

8月13日 PM2:30
 暑い中で、取りあえず冷たいコーヒーを頼んだ。
 そこに、二人組の女の子達がいた。
 写真を撮る目的でなく、普通にお話をしてみる。
 暑さで、写真を撮る事よりも、お話できることが嬉しかったのだ。
 『どうも、こんにちわ。全国ツアー中です。』
 会話のスタートは、こんな感じだったように思う。
 「マジで?」
 その内の一人の女の子が返してくれた。
 美容系のお仕事をしている女の子と、服飾系の専門学校に通う女の子。
 それぞれに、夢があって、それぞれなりに頑張っている。
 「ドッチボール好きなんです。」
 そう語った女の子の笑顔は、キラキラ輝いていた。
 そうこうしている内に、結構な時間が過ぎていた。
 『もしよかったら、俺に君たちを撮らしてくれない?』
 「どこで?」
 『ここでもいいよ。』
 「いやだ」
 女の子達は、APITA近くの公園まで俺を連れて行った。
 「ここがいい」
 『はいチーズ!!』




 
こうして、三重県でも美人さんを撮り、また未来について聴くことができた。
 『ありがとう。本当にありがとう。また会いましょう』
 握手と汗をかきながら、彼女達にお礼を述べた。
 彼女達と別れ、再び俺は、JR四日市駅に向かった。
 名古屋に着く頃には、もう夕方を過ぎていた。

≪愛知県名古屋市 風来坊≫

8月13日 PM7:00
 ホテルに戻り、8月7日に仙台であった女の子と待ち合わせをしていた。
 東北を旅行していた彼女は、名古屋で看護師として働いている。
 彼女は、ある試験に8月7日合格し、病院を辞め、来年の4月から医療後進国で、看護業
務に従事する。
 旅中に色々と会話し、俺のアカデミックな経験が、彼女にとって少しは役に立つのでは
と思い、3度目の再会の約束をしていた。
 ≪1度目は、偶然≫(いきなり訪れる)
 ≪2度目は、必然≫(無視すれば、それで終わる)
 ≪3度目以降は、当然≫(当たり前だからの、最大の配慮を)
 
 だからこそ、気を配らねばならないと日々感じている。
 ありったけの知識と説明できる準備をして、彼女と再会した。
 「日高さーんお疲れさーん」
 勤務を終えた彼女は、溢れんばかりの笑顔で再会をしてくれた。
 『そちらこそ、お疲れちゃーん。そしてありがとうね。』
 精一杯のありがとう。
 「もう、ええから。乾杯しようよ」
 彼女は、ビールと手羽先等を頼んだ。
 『乾杯。そしておめでとう♪』


 お酒が進む中で、彼女は、≪やりたい夢≫を教えてくれた。

 「手洗いする文化を創りたい。看護を通じて疫病の予防になるから」
 海外に行くことが、目的ではない。
 海外で、何を実現するか、凄く興味を持ち、その上で、初めてアドバイスをした。
 『だとするならば、現地の看護教育がどの様な形で行われ、何が授業であり、何が欠落しているのか?その上で、準備されているインフラは何か?この辺を日本で居る時に、調査し、行動として落とし込む為の前提資料になるね』
 「私もFacebook見ていて、この人に、リフレクションされたいと思っていたけど、やっぱり予想以上の答えをだしてくれたわ。」


 『一緒にやろう』
 「なら、一緒に手伝ってよ」
 
 どちらから言いだした訳でもない、コンビ結成の瞬間だった。
 気が付けば、6時間
 時計の針は、11時を回っていた。
 「明日、頑張ってね。滋賀でしょ。日高さん」
 何時間話しても尽きないトークの終わりに、明日へのエールを貰い、固い握手をして別れた。
 この旅は、就活セミナー以上の何かを、実現していると感じた瞬間だった。
 「次、名古屋通ったら、お茶しようよ」
 再びお誘いを受けた俺は、彼女とは、4度会うことになる。
 もうお誘いじゃないか。。。
 コンビ結成したんだと、自然に独り言を言いながら笑顔になった。

著者の日高 啓太郎さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

第三十五話地元に残る大きな夢を持つ少女(滋賀県京都府編 8/14編)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

著者の日高 啓太郎さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。