第四十一話 美人はイオンに?死闘14時間の美女探し(香川県高知県徳島県8月20日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

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 「かき氷食べたい」
 『よっしゃ食べな』

 
「あーーーん」

「かき氷食べたい」
『よっしゃ食べな』

「あーーん」



 

 余談になるが、実はこの女の子達の友達が、俺とFacebookで友達になっていて、色々な
 意味で、偶然とは面白すぎるなと改めて感じた。
 徳島から遊びに来ていたという彼女達。
 「徳島まで、結構時間掛かりますよ」
 と別れる前に言われた。
 『また、どこかで会いましょう』
 俺も徳島に向かって、運転を再開した。

≪徳島県徳島市 徳島駅≫

8月20日 PM7:00
 もうこの時間だから、高松のレンタカー屋さんには戻せない。
 レンタカー屋さんが、明日の朝9時に戻すことを条件に延長が許された。
 よっしゃ。何とかしたる。
 俺は、俺自身に言い聞かせた。
 徳島駅に着くやいなやOLさんに声を掛けた。
 『こんばんわ。全国一周中で四国美女を探しているヒダカっていうものなんですけど…』
 「写真撮っていいですよ」
 一発、それも着いて5分でOKだった。
 『はいチーズ』

 『ありがとうございました。またどこかで会いましょう』
 さぁ高松に戻るかと思い、コーヒーを買いにタリーズへ行った。

≪徳島県徳島市 徳島駅前タリーズ≫

8月20日 PM7:30
 タリーズで、お持ち帰り用のアイスコーヒーを買う。
 後ろを向いて、目が合った女の子にこんなことを言った。
 『こんばんわパテシェさんですか?』
 「こんばんわ。元パテシェですが、なんでわかったんですか?」
 
 そこから、会話はスタートした。
 『元って今は、ちがうの?』
 「創る方の仕事をやっていたんですけど、今は地元(徳島)に戻ってきて売る仕事をして
いるんです」
 『また何で辞めちゃったの?』

 「職場と合わなくて。考えていたのと違っていたというか」

 職場の雰囲気と新たに住みだした街の地域性と環境
 このギャップに悩み苦しみ、学校卒業後3ヶ月で退社したという。
 今の職場は、1年になり、新たなスタートが切れたという。

 『今の仕事を、ずっと続けたい?』
 「結婚しても、続けたいです。地元にしかない良さや幸せがありますし」
 こんな話を聴いて、思わずほっこりした。
 『ありがとう。またお会いしたら、素晴らしい未来を聴かせてね』
 駅前のバス停で見送り、そして俺は、高松に車を走らせた。

≪香川県高松市≫

8月20日 PM11:00
 着いた時間も遅く、人通りがどんどん少なくなっている。
 
 もう写真撮影どころではないだろう。
 そう思いながらも、懸命に日本一の長さを誇るアーケード街を歩く。
 もしかしたら、オシャレな店なら撮れるかもしれない。
 日付けが変わって30分後、聴いていたあるお店に入った。
 美味しいご飯、素敵な雰囲気

 だがしかし・・・居なかった

 
 タイムアップ

 0時を過ぎ、14時間以上の死闘は、幕を閉じた。

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