第四十六話ありがとうございましたは、俺のセリフだよ 岡山県大阪府編(8月25日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと
第四十六話
ありがとうございましたは、俺のセリフだよ
岡山県岡山市⇒大阪府高槻市編
前回までの補正移動距離 13114.4km
区間移動距離 215.1km
概算総移動距離 13329.5km
区間移動距離 215.1km
概算総移動距離 13329.5km
≪岡山県岡山市 岡山駅近くの喫茶店≫
8月25日 AM 9:00
事前に、告知はしていたものの、告知不足な面は否めなかった。
だから、8月16日に声を掛けて告知と、様々なフォローがありますよと、事前に動き回っていた。
「午後は、研究室があるので行けないのですが、午前中なら空いてます」
そんな、工業系男子学生の声に、俺は動いた。
『なら、午前中喫茶店で、やりませんか?』
就活支援系の話をじっくりやれる。
キャリア支援・教育と就活支援は、似ている領域にいるが、目的が異なる為、別物と
俺は、解釈している。
就活支援とは、就職活動全体論を教育やメンタリング、カウンセリング、情報システ
ムなど活動を指し、その後の働くという部分で、何を活動の成果として担保できるかが
重要となる。
全てをごちゃまぜにした、キャリア論ではなく、就活事前教育と就活中の教育、そし
て卒業までの内定後教育が存在し、それぞれインプットだけでなく、アウトプットでど
うなったかを、評価することで、本当の意味で、支援できたのかが明らかになると考え
る。
俺の研究によれば、学生が求めるのは、就活中の教育や効果(内定に直結する授業や
演習・トレーニング・経験と成果)であり、企業側が求めるのは、内定後から入社し、部署
に配属されるまでに、どう成長していくかであると考える。
演習・トレーニング・経験と成果)であり、企業側が求めるのは、内定後から入社し、部署
に配属されるまでに、どう成長していくかであると考える。
その全体像から、就活事前教育(職業教育)のスタンスで、今日は、お話を聴いた。
「今の大学から、大学院に行きたいんです」
『その理由は』
なぜその理由を尋ねたか、それは、答えを出すことが、大事なのではなく、考えること・き
っかけを、見つけることにほかならなかった。
「なんとなくなんですけど」
分かる。痛いほどわかる。笑顔でこう返した。
『じゃあ、いつ頃から大学院に行こうと思ったの』
「いつぐらいだろう。前期の頃だったと思います」
『大学院生に対してのイメージってどんなものだろう?』
ゆっくり、時間をかけて、その場で文字や図を書きながら、示していった。
『学部よりも、大学院の方が、より就職先に近くなる専攻をやると思うのね。どういった仕事に就いてみたいかな』
これも、理系であれば、研究室によって様々な進路が存在する。
教員が勧めるところもあるし、よりやりたい事を、研究を通じて実践できる可能性があ
る。研究室選択や研究テーマを決めることも含めて、全ては、本人次第だが、自律性の高
さが大学院の良い所であると考える。
良い面・悪い面を含めて、初めて俺は伝えた。
『○○すべき論も大事だけども、今の社会構造を見ると、○でも△でもどちらでもがん
ばる的な部分は、必要かなとおもうね。幅を自由に持たせてあげる。だから事前に計画を立てておく的な感じかな』
これを話していて、俺も反省すべきところは多々ある。
学者として生きるには、どうするか?
専任でやるか、経営者兼任でやるか、それとも学者という道を諦めるか。
この旅で常に問いを立ててきた。
答えは、まだ見つかっていない。
「なぜ、どうしてって本当に大事ですね」
『そうなのよ。俺なんて30歳過ぎてから大事だって知ったけど、なんとか生きているんだから、焦らずに。じっくり悩むこともまた大事だよ。』
「ありがとうございます。」
『いえいえ。こちらこそ、大事な時間をいただいてありがとうね』
「また相談させてください。」
『全然ウエルカムですよ。またお話聴かせてください』
固い握手をして、会釈して別れた。
≪岡山県岡山市岡山駅 ロータリー≫
8月25日 AM11:30
必死に勉強をしながら歩いている女の子の姿があった。
『こんにちわ。大学生?』
「こんにちわ。浪人しているんです。東京の大学に行きたいんで」
今の時代の浪人生は、余程の覚悟が必要。
全入時代の予備校生は、大学に入る目的が固まっている人が多い。
『なんで、また東京の大学なの』
「就職のことを考えていまして、」
就職のこと、もう、高校生の世代まで来ている。
そして、地元就職ではなく、関東圏での就職を希望している。
『そう言えば、一日何時間位勉強するの?』
「8時間から12時間位ですね」
未来へ切り拓こうとするエネルギーを強く感じた。
『もしよかったら、写真撮ってもいいですか』
「はい。お願いします」
『ハイチーズ』
『無事に志望校に受かって、また会えることを』
「受かるように頑張りますね」
『時間作ってくれてありがとうございました』
夏休みも返上で頑張る彼女に全力で、エールを贈った。
≪岡山県岡山市岡山駅 とある食堂≫
8月25日 PM0:30
岡山で、応援していただいてもらっているマツヤマさんと、岡山駅で待ち合わせをし、昼
のランチを食べる。
『正直、今日の入りはゼロだと思います』
「反応ないですか」
『ぶっちゃけ、厳しいですね』
正直厳しいという見解は、移動中でも思っていた。
『今後、どういう形で進めて行くかも含めて、考えて行かなければいけません』
あいつは変わってるな
それで、やる時期ではもうない。
すでに、過去結果や実績は出してきている。
俺の中でこの全国ツアーで、結果が出せないならツアーで、全て終わりにするつもりであった。
だからこそ、継続するのであれば、俺自身が納得できる理由も必要だった。
必要とされる時期まで、力を蓄えなければならない時期であると感じていたからこそ。
必要とされる時期まで、力を蓄えなければならない時期であると感じていたからこそ。
『今後も含めて練り直します。すいません、力不足で』
それしか、言葉がでなかった。
≪岡山県岡山市 岡山メルパルクホール≫
8月25日 PM3:00
予想通り、0人だった。
マツヤマさんと色々話をした。
合間で、マナカゼの主宰、ミナトさんが、顔を出してくれた。
『申しわけありません』
としか言えなかった。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
≪岡山県岡山市 とある居酒屋≫
8月25日 PM5:00
新幹線の発車まで、マツヤマさんと今後の進め方などについて熱く語った。
「時間は、掛かるかもしれないですけど、種を蒔いていきましょう」
『ガチで、よろしくお願いいたします。俺という神輿を担いでください』
土下座でも、何でもする。
だから、この場を新たな創造の場所にしたい。
俺自身に、腹が立ち
俺自身の、無力さに嫌気がさす。
中々出来ない経験、≪挫折≫
これは、いつか来てくれるであろう学生さんそして社会人に、心の底から、伝えられ、その分エールが贈れる≪経験≫である。
『この経験が、未来に絶対生かします』
「その意気込みを、悔しさを忘れないようにしましょう。俺も頑張ります」
『ありがとうございます。本当にありがとうございます』
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