第四十七話 全力でひた走れ~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

1 / 4 ページ

前編: 第四十六話ありがとうございましたは、俺のセリフだよ 岡山県大阪府編(8月25日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと
後編: 第四十八話 やり残したことがあるから再び旅立つ 東京都茨城県宮城県編(8月27日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

第四十七話 全力でひた走れ

大阪府大阪市⇒奈良県奈良市⇒和歌山県和歌山市⇒愛知県名古屋市編
前回までの補正移動距離 13329.5km
区間移動距離 734.2km
概算総移動距離 14063.7km

≪大阪府大阪市 近鉄難波駅≫

8月26日 AM11:00
 出産し、退院した部下のカチコさんと電話で会話をする。
 「来年は、子供連れて付いていくのでよろしく!」
 俺の同行を逐一監視してるのか……
 『お前の復帰時期だけどさあ年末くらいかな』
 「いやいやもっと早くあたし戻らないといかんでしょ。それと、しゃちょー保育所の調
査書書いて」

 いよいよ、旅も終わりかなと感じる。
 旅以前の日常、そして出産前の日常、そんなことを思い浮かべながら。

  奈良方面に行く列車を待つ、リクルートスーツの女の子がいた。
 思わず声を掛けてみた。
 『どうも、シューカツ中ですか?』
 「転職活動なんです。まだ会社には在籍してますけども」
 『えっ、おいくつですか?』
 「23歳で、今年入社したばかりなんです」
 早期離職予備軍の社会人さんだった。
 『もしよかったら、色々聴かせてくれない?』
 「いいですよ。」
 関西の有名大学から、人気が高いと呼ばれる小売業へ入社した。
 今は、4カ月目で、既に2割弱が退社したと言う。
 入社前と入社後のギャップが大きく、そこに日々悩む。
 退職せず、公休の再就職活動中も、面接を受ける企業からは、良い返答が出ないと言う。
 そして、俺にとってやはりという言葉があった。
 「3月に内々定をいただいて、その後遊んでました。でもまだ就職活動するべきだった
と思います。選ぶこと、探すこと、振り返り判断すること、遊ぶ事よりもっと大切で、大
事なことがあった」
 
 『今回受けた企業さんでうまく行くといいね』
 「はい。でも話して少し楽になりました」
 『また、会えたらあいましょう』
 「そうですね。落ちついた環境になったら、色々お話聴いてもらいたいです」
 彼女の成功を祈りながら、会釈して別れた。

 会釈をする為に、駅に降りたら、再び女の子と目があったので、お話してみた。
 『どうもこんにちわ』
 「こんにちわ」
 『電車遅いですね』
 この日、近鉄奈良線は、様々な要因で大幅に遅れており、奈良まで、乗換えなどはさみ
ながら進んでいった。
 

みんなの読んで良かった!