就職活動中の学生と先輩社会人の話（９）

優秀な人材の確保について、学生君は３０分ぽっちじゃ本当に優秀かどうかなんてわからないって言ってたよね？

それはその通り。人事や会社の立場からだと一人に多くの時間をなかなかかけられない現状もある。そんな中、会社がいかに学生を選抜するか、とある企業の人からおしえてもらった話を挙げてみよう。

・特定の大学への手中的な個別説明会・リクルーター活動・就活サイトのターゲッティング機能・体育会や評価のできる活動等の優遇・インターンシップの導入・ネット上の情報収集・外部、オリジナルの試験・面接実施

ん、フェアじゃないってのはどういったところかな？

ま、きみもさっき面接だけでわかりっこないって言ってたよね。主張がいいとこどりすぎないかい？

会社の立場からすれば、第一志望と言われていた内定者にある日突然辞退されることもフェアじゃないって思うだろうね。

「悲しいけどこれ、就活なのよね」

ゴホンっ。採用は成果がわかりやすい分、会社も必死だ。入社してすぐ辞められたり、成果を出せない人材を抱えてしまうリスクをなるべく減らしたい。さっき挙げた施策はそんなリスクを減らす取り組みの一環だろうね。

その通りかもしれないね。だって誰もが「この人は将来立派な経営者になる、とか、とてつもない開発を行って会社に多大な貢献をする人材」とかわかりっこないだろ？

応募者の層からなるべくリスクを減らした残りが、逆説的に「優秀な人材かもしれない層」になるわけだ。

そうだね。もう少し踏み込んで話をしようか。