はじめて原点から意思を伝えたあの日

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前編: 異国の国ではじめての友達はくまさんだった。
後編: はじめて原点から意思を伝えたあの日

ピピピっ!


たまごっちがうんこをした!


じゃーっと流す。

またピピピっとする。


狭い車の後ろの席は、

6歳の子どもが横になるにはぴったりのサイズだった。



カラオケボックスが空いていない日。

もしくは、お客さんが入らないといけない時は、


わたしは駐車場に止められた車の後部座席に寝転がりながら、

たまごっちと「コミュニケーション」をとっていた。


6歳、7歳とは言えども、

初めて来た国に、言語も文化も慣れやしない。


それに、学童は普通平日だけで、

土日に行くとなると、児童がわたしだけとなる。


たった一人の、しかも日本語もあまり喋れない子どもと

長時間二人でいることをしんどいと思うのが普通だろう。


そんな学童の先生を気を使って、

母は基本的に、私をカラオケボックスに一緒に連れて行ってくれた。

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そんなわけで、

「ひとり遊び」が得意技になっていったわたし。


これはもちろん、

色々な意味で私の人生に彩りを与えてくれた

一つの性質でもある。


痛さを感じたことも、冷たく感じたことも、

おかげで創り上げることが出来た世界があることも、

どれもまたかけがえのない事実なのだから。


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この頃の父と母との記憶は、やはり薄い。

みんなの読んで良かった!