僕の人生を変えるきっかけとなった、オーストラリア旅行体験記。その5

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パースをあとにした僕は、再び車を走らせた。


次の目的地は、パースから340km離れたウェーブロック。


ウェーブロック。

まるで波のように沿ったその奇岩を、僕は見たくてたまらなかった。




ウェーブロックにつくと、、一目散に岩場へと行き、その波のようにうねった岩を見上げびっくりした。そして、周りに人がいないのを見計らい、かけ上がってみたり1人遊んでいた。


岩の上に上がる階段があり、岩上へと移動。

廻りはブッシュが広がりそのあまりに広大に景色にしばらくその場に座り、眺めて過ごした。

涙が出るほど素晴らしい景色。

まさにそう感じた時であった。




その晩は、ウェーブロックのキャラバンパークに宿泊。

あまりの寒さに、寝袋の中でゴロゴロとしていた。


車を買ってから、夜は車で眠るのだけれど、予備のバッテリーから電気を取り、本を読んだり、絵を描いて過ごした。

ノートでは飽き足らず、車の内壁にも、油性マジックでひたすらに絵を描いていたな~


翌日は、朝早くから出発。


GSで購入したオールドロックンロールのカセットを大音量でかけながら、ジェリーリールイスやボ・ディドリー、エディーコクランのカセットを何度もループさせ、口づさみひたすらに走った。


ひたすらに車を走らせ、ノースマンにたどり着き、ガソリン補給もかね、すこし休憩をした。


そろそろ出発だね~と、車を走らせ10分ほど行くと、車道の左側を1人の男性が歩いていた。



この人は歩いて旅してるのかな?すげ~な~。
と思いながら、通り過ぎ車を走らせたが、10分もせずその男性の事が気になり僕は引き返した。

戻ってみるとその男性は変わらず歩いていた。


男性との出会い



そして僕は声をかけた。



へい!どこに行くんだい?
メルボルンだよ。乗せてくれる車をさがしてる。
僕は、アリススプリングスの方へ行くから、ポートオーガスタまでなら、乗ってくかい?
いいの!
と言う感じで、僕はその男性を自分の車に乗せ、2人の旅が始まった。

彼は、28歳でパースからヒッチハイクでここまで来たとの事。
親戚がいるメルボルンに行こうとしたが、ノースマンから先車がつかまらず困っていたとの事であった。

彼は、気さくな感じで音楽も好きだとのことで、ニルバーナの事などを話したりして過ごした。
彼は葉っぱも好きなようで、車外をみて「お!あそこに葉っぱがあるよ!」と喜ぶ事はあったが、取りに行く事はなかった。

又、彼は非常に日本の文化とかを知りたがり、宗教の事や文化について凄く尋ねてきた。
僕は今ほど詳しくはなかったので、辞書を引きながら、説明する事も多かった。

この時程、自分自身が自分の国の事を知らないんだな~と実感した事はないですね。


一日目は、キャラバンパークに泊まるも、彼は寝袋を持っているからと車の外に休んだ。

翌日は、ゆっくりと朝食を食べ、ゆらりと出発した。


彼は自分のたばこを持っていなかったが、その為2日目はしょっちゅう僕にたばこを分けてくれと言ってきた。
ガソリン補給時、僕はお金を払うよと彼が言うが、カードが使えなかったり現金をあまり持っていなかったりと結局、僕が払う事になった。


・・・・・・・・・・・・・?
なにか不自然な様子はあったが、僕は凄く気にかける事はなかった。

二日目の夕方、路上に1台の故障者車があり、降りて声をかけると「故障したが、連絡手段がなくて困ってる」とのことで、近くの村まで応援を呼びに行った。
応援が駆けつけた事で、彼は無事に家に帰る事が出来、お礼にと夕食を御馳走になり、その夜は彼の家に車を停め宿泊した。


◎3日目
その日は、ペースで行くと夕方には、ポートオーガスタに着く予定であった。
セデュナで買い物を済ませ、一路目指すポートオーガスタへ。


丁度、お天とさんが真上に上がった頃、コーヒーでも飲もうかと、車道の横にあったトラックパークの様な所に入り、僕は後部座席のドアのステップ部で、ボトルから鍋につぎコンロで沸かし始めた。

彼は、トイレといい車を離れた。




僕は鼻唄を歌いながら湯を沸かしていると、突然、背中に衝撃を受け沸かしていたお湯などをぶちまけ、前のめりに倒れ込んだ。
背後から強い力で押し込まれ、苦しさでなかなか背後を確認できなかったが、一瞬目に入ったのは、彼であった。



彼は右手に小さなナイフを持っており、僕を抑えつけた状態で、振りかぶって刺そうとしてきた。
そういう時には、異常な力が出るのか僕は、そのナイフをつかむ事ができ刺されることはなかったが、抑え込まれた状態で片手はナイフを握っているという、こう着状態が続いた。
凄く長く感じたが、ほんの少しの時間だったのでしょうね。



彼が、姿勢を変えようとした瞬間少し力が緩み、その瞬間僕は、彼を背負い投げの様な体制で前へと投げる事が出来た。
(不思議な事に、ナイフをつかんだ手のひらは、まったく切れていなかった)


投げ飛ばした彼は車の中へ。

僕は、すぐに目に入った盗難防止用のハンドルロックの棒をつかみ取り、彼に殴りかかったが、彼のキックを位僕は後ろへのけぞった瞬間彼は、車のドアを閉め、全てのドアのカギをかけてしまった。




僕は、夢中でそのハンドルロックの棒で、車をたたき彼をけん制した。

2回車を叩いた後、背中の左側に違和感を感じ、洋服の中に手を入れると、ぬるっとしたヘンな感触があった。

すぐに手を出し確認すると、手の平には真っ赤な血がついていた。

(イラストの手が逆でした。汗)



彼は車の中から僕に対し罵声を、浴びせていた。



今いる場所は、セデュナから70km程きた場所。

周りには家やお店は全くなく、車すら1台も通っていない。

鉄の棒を1本持った僕は、外に取り残されどうしていいかも全く分からず呆然としていた。








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