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13/11/18

僕の人生を変えるきっかけとなった、オーストラリア旅行体験記。その6

Image by Olia Gozha


僕はどうしていいのかもわからなかった。


彼は車に入ったまま、出ても来ない。


助けを求めるにも、誰も通りがかる事もなく時間だけが過ぎた。



しかし、遠くから1台の車が向かってくるのが見えた。



僕は急いで車道へと飛び出し、止まるように両手を差し出した。


車は止まってくれ、その後、僕の車の横に自分の車を移動してくれた。



僕はその方へ、手についた血を見せ、助けてほしいとお願いするも、僕を刺した男も、窓を開け運転手に助けを求めていた。



「助けてくれ!!僕は刺されたんだ!!」

「違う!俺がやられそうなんだ!助けてくれ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「俺、死ぬんじゃないかな・・・・・」


あわてた店員が近寄ってきてくれたので、僕は刺されている状況と、行きが出来ない事を懸命に伝えた。



このあとからの記憶があいまいで、意識が戻ったりなくなったりの繰り返し。



気がつくと、救急隊員が僕を抱きかかえており、何かを懸命に話していた。




救急隊員が、僕の左胸骨のあたりを探った後、長くでかい針を突き刺し、バルブを開けるようにしぐさをすると、急に息苦しさがなくなった。



刺された事で、左肺が気胸を起こしていたようだ。




楽になったになった僕は、救急車に乗せられセディナの街へ運ばれた。





セディナの街で、処置を受けすこし更に少し楽になった僕は、アデレードの病院へ運ばれることになった。





時々意識があり、飛行機の小窓から見えたアデレードの街が光り輝くようすがとてもきれいだったことを覚えている。




再び意識が遠のき、次に目が覚めた時は、薄暗い病院の病室で、点滴がまず見えた。





鼻にはカテーテルが入れられており、話は出来ない。


のどの異常な渇きがあり、遠くに見える看護士へ一生懸命に状況を「アワワ・・・アワワ」と訴えた。




看護師は、口の中を湿らせてくれ、満足した僕は、又眠りについた。






続く・・・・。


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