もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その6 OMOTENASHI
はい。飛行機が現地到着しました。
最近アレですよね、シートベルトサインが消えてから立てって言われてるのに守らない人増えましたよね。早く立った所で出る順番大して変わらないんだから座ってろよって思います。
シートベルトサインが消えたら勝負所。添乗員は最初に降りないといけません。知り合いのCAがいる飛行機だと降りる時だけビジネスの空いてる席に座らせてもらったりします。最近厳しくて出来ないですけど。
お客様先降りちゃうとどんどん行っちゃって、はぐれちゃうんです。だから真っ先に降りて、旗なりなんなりでアピールしてお客様を捕まえないといけません。
降りたとこで待っててくださいねって言っても、ひとグループに一人は絶対聞いてません。『そんなこと言ってた?私聞いてないわ』
入国手続きは時間との勝負
日本から直行便が飛んでるような所は発着数も多いわけで、旅客数も多いわけで、入国管理が混み合い、出るまでに時間がかかります。一刻も早く入国手続きに行かないと1時間待ちとかざらです。でもお客様全員確認しないと動けないので、結構ハラハラしますね、毎回。
入国手続きが面倒なのはアメリカとイスラエルとサウジアラビア。
どこも一人一人にかかる時間が膨大です。サウジなんかはスーパー行列が並んでいてもお祈りの時間になると係官どっか行っちゃいます。さすがに勘弁してほしい。噂によると領事が変わってからビザ発給が相当厳しくなったらしいですね。イスラムに縁があればぜひ訪れてほしい国ではあります。
(ちなみに異教徒はここまで入れませんが…)
入国管理官はどこもやる気がありません。『この国の人って無愛想で感じ悪いわね』って言われても、どの国も一緒です。OMOTENASHIを期待しないでください。特に入国管理官は空港のスタッフではなく、国家公務員ですから愛想を期待しちゃいけません。人口が何千万人といる国の国民性をお役人の対応だけで判断するのは 早計だと思いますが、いかがでしょう?
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