27歳の“インターネットおばあちゃん”が顔も名前もわからない人を探しているという話 ①

WANTED!!!

私は今ある人たちを探しています。

ねここた」さんと「タムタム」さんという方です。
16年前、ポケモンやWC/J2というサービスを通じて知り合いました。
当時私は「おさかな」というHN(ハンドルネーム)でした。
このお二人に私は是非とも御礼が言いたいのですが、疎遠になってしまって連絡先が分かりません。お心当たりの方、是非ご連絡ください。


何故今この2人に御礼を言いたいのか。
それをお話しするついでに、少し昔話を聞いて頂けませんか。
それは17年前のインターネットの世界から始まる物語。ご存じの方は懐かしんで、ご存知でない方は「へえ、そんな時代があったのか」と思いながら読み進めて頂ければと思います。
はじまり、はじまり。

私は27歳の“インターネットおばあちゃん”

私のインターネット歴は約16年です。めでたく人生の半分以上をインターネットと過ごして参りました。
そんな私は最近転職活動をしていた私は、その最中にふとある事に気づきました。
面接官
野瀬さんはいつからパソコンをお使いなんですか?
Windows95の時代からです。
面接官
え!私より随分前なんですね…。
…?!

私はインターネットの生き証人化している。

そう、私よりも年上で私よりも前からIT業界で働いているであろう面接官よりも前よりも私はパソコンに触れていたんです。
私がパソコンを触り始めたのは確か1997年頃です。そう、私は運良くインターネットの(比較的)黎明期から今の今までずーっとパソコンと共に時を過ごし、その変遷を見てきたのです。
驚くほどのスピードで進化と変化を繰り返してきたITの世界。
振り返れば、私がインターネットを始めた当時とは全く似ても似つかぬ世界となっていました。そう、私はインターネット歴的にはおばあちゃんと言っても過言ではない存在となりつつあったのです…。

1997年頃のインターネット界隈へようこそ。

さて、今から16年前、1997年頃のインターネットとその周辺の世界とはどんなものだったのでしょうか。少し振り返ってみましょう。

1.パソコンは軒並みデスクトップ型。大きくて20万円ぐらいが相場。

モニタはまだブラウン管が主流でした。大きなモニタに大きな本体。パソコンも普及したてということでちょっとした高級品でした。

2.PHSに替わって携帯電話(ガラケー)が普及し始める。


画像左が近いですかね。まだSoftbankは無くて(たぶんdocomoも無かったかな?)J-Phoneという会社があっり、後にAUとなるKDDIにTu-kaが吸収(だったかな?)された時代です。そうそう、AUっていう名前でもなかったんですよね。もちろんスマホなんてものは存在していません。
(そして携帯電話は大人の持ち物でした。この頃はまだ携帯電話は子どもの手にはなく、たしかもう数年後に高校生あたりが持ち始めるんじゃなかったかなあと思います。)

3.普及OSはWindows95。やたら長い起動時間。

ちょっと古臭い画面ですね。のっぺりしてます。これがWindows95の画面です。電源を入れて、いろんな機械音がして、ガリガリとHDが仕事している音を聞きながら起動するのを待ったものです。ちなみにこの頃、Macはマイナーでデザイナーさんぐらいしか使ってないぐらいの雰囲気でした。

3.インターネット接続は電話回線経由。電話代がかかった。

インターネットを行う際は、基本的に使うときにだけこの画面から接続していました。今でこそ光回線などが普及して、インターネットは月額定額で24時間使い放題が当たり前ですが、この頃は使えば使うほど結構高額な電話料金を取られていたので、接続を切るのを忘れるとそれはもう親に厳しくお叱りを受けるものでした(笑)
ひょっとしたら「テレホーダイ(夜11時以降の深夜帯につなぎ放題になるサービス)」という単語に懐かしさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

4.検索サイトといえばYahoo!が中心で、しかもサイトは自分で登録するのが主。


この頃のブラウザのホームページは大半の人がYahoo!を設定していました。しかも、今のように自動的にページを収集してくれるのではなくて、Webページを作成した人が自分で検索エンジンに登録する時代でした。Googleなんてまだ生まれていなくて、Gooがロボット型検索エンジンを作って普及し始めた頃です。

5.FacebookもTwitterも無い。インターネット=匿名の時代。

今でこそFacebookは実名登録のSNSで、普段一緒に話したりする知り合いとtwitter等のSNSでつながる時代ですが当時はどちらかというと、「匿名で」「知らない人と」出会う世界でした。
皆がインターネット上の自分の名前(ハンドルネーム=HN)を付け、互いの本名も顔も知らずに話をする。そんな世界だったんです。

そんな時代に、小学5年生がインターネットと出会った。

我が家にパソコンがやってきた!

さて、そんな時代に私は偶然にもインターネットに出会いました。きっかけは、私の父がパソコンを買ってきたことです。
父は流行り物好きで、当時Windows95が大人気。
そんなある日、父の部屋(兼子どもたちのゲーム部屋)に行くと、パソコンがありました。
パソコン買ってきたぞ!Windows95だ!インターネットもできるぞ!
ふーん。。(何に使うのかな?よくわかんないなあ。それよりポケモンやろー、ポケモン。)
嬉しそうな父を目の前に、家族は「またか」と冷ややかだった…かどうかは覚えていませんが(笑)その時は私もそれほど興味を示していませんでした。

初めてのインターネットは「ポケモンだいすきクラブ」

当時小学4年生か5年生だった私は、ソロバン塾に通っていました。その頃私は初代ポケモンに夢中で、一生懸命(見た目が)好きなポケモンを育てては近所の男の子と対戦してボロ負けしていたのをよく覚えています(笑)
そんなある日、ソロバン塾の待合室にあるジャンプを読んでいると、あるページが私の目に飛び込んできました。
それは『ポケモンだいすきクラブ』の広告でした。
※現在は無くなってしまったサイトです。詳細はこちら(管理人だったひめはじめさんについてのWikipedia記事)。
その広告に書いてあるサイトのアドレス。これが目に留まった私はふと思いました。
あ、これインターネットってやつだ。お父さんのパソコンでできるのかな…。
早速適当な紙にアドレスを書き写した私は、帰宅するなり父に飛びついて言いました。
お父さん、これ見れるの?見せて!
じゃあ自分でやってごらん。
父は私に全てをやらせてくれました。ダイヤルアップ接続の仕方、ブラウザの起動の仕方、そしてアドレスの打ち方。
あんまり触ったことのないキーボードでゆっくりとアドレスを打ち込んだ私の前に…『ポケモンだいすきクラブ』が現れたのです!!
すごい!ポケモンのこといっぱい書いてある!!
これが、私とインターネットとの初めての出会いでした。

ここから、冒頭の二人が登場するのには時間はかかりませんが、続きはまた今度。続くったら続く。

著者のNose Hiroyoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。