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13/12/15

もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その16 最も楽しかったツアー、あるいは最もさぼったツアー

Image by Olia Gozha

行く場所によって、添乗の仕方は異なります。

遺跡中心に訪れるのであれば、お客様との会話は自然と歴史の話になりますので、その予習が必要です。それに大体足場が悪いので、それを注意しながらご案内する必要があります。

大都市を中心に訪れるようなツアーであれば、お客様が興味ありそうなお店へのアクセスなどを調べておく必要があります。案内中もスリやひったくりが近付いてこないか、狙ってこないか注意しながらご案内します。

その点、リゾートへの旅は最高です。

添乗員はホテル側とお客様側の橋渡しをすればいいだけです。

ホテル側がダイビングやトレッキングなどのレクリエーションを準備しています。自分だけで参加したい方はそのまま。通訳が必要なコースであればそのお手伝いに行くだけです。


本当に素晴らしいツアーでした!タヒチへの旅!

ポリネシアントライアングルの話や

サマーセットモームの月と6ペンス話や

ゴーギャンや

色々詰め込んで行きましたが、全く使いませんでした!

ただのんびりダラダラしただけでお客様満足度は高かったです。

全部こういうツアーだったらいいのに!


まぁそういうわけにもいかないんです。

数少ない幸せなツアーの貴重さを噛み締めながら、次への添乗への覚悟を決めたツアーでした。


しかしこれで終わってしまうとただの自慢話ですね。お蔵入りした添乗員話のひとつでもしましょうか。

最近外国人力士というとモンゴルの人ばかりですが、一昔前まではこのポリネシア系の人たちが多かったですね。あと、ラグビー。世界最強のニュージーランド代表オールブラックスもマオリ族というポリネシア系の人間です。彼らポリネシア系の人たちの体の構造には特徴があります。

昔々ポリネシア系の人たちは手漕ぎカヌーで太平洋を股にかけていました。彼らの文化圏ポリネシアントライアングルは一辺が東京からフィンランドのヘルシンキくらいの距離があります。長い長い航路です。

それに耐えるため、効率よくエネルギーを蓄えることが出来る体になり、またずっと続く航海に耐えられるよう骨密度が非常に高くなっています。

なので、ぶつかったりする競技にめっぽう強いんですね。

しかし、難点もあります。そんな効率がいい肉体なのに飽食の時代になるとどうなるか。すぐに糖尿病になってしまうんですね。平均寿命や糖尿病率を見れば一目瞭然。ポリネシア系の人たちは今の生活にカラダが順応していないといえます。まぁそれをあんまり気にするような人たちではなさそうです。日々楽しく幸せそうです。


そんなプチ小ネタ。

次回、ビジネスクラスツアーの功罪!吠えます!

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