女性の恋愛観。「惚れた弱みで男から去れない女心」

次話: わたしは変わっていく「奇跡がくれた贈り物」
著者: 伊集院 歌子
よそよそしいあなたは嫌い。
わたしだって、わかってる。

誰かに見られたら困るからって離れて歩いたり、
僕たちの関係がわかるようなメールはPCではなく携帯に送ってって言ってみたり・・・。
不器用で朴訥としたイメージだったあなたがそういうこと言うなんて、
少し驚いた。
守りたいものがあるんだなってわかった。
でも、わたしを傷つけないように気を遣ってくれているのもわかった。
ごめんね、って。
わたしは「大丈夫」って言う。
大丈夫じゃないけど、それしか言えないでしょう。

あなたの死角はそこだと思う。
とてもまじめそうに見えるから、とてもまっすぐな人に見えるから、
わたしを裏切ることなんてないって、とても思わせるから・・・。
優しくて、思いやりがあって、でもそれは誰に対してもなのよね。
それでわたしが傷つくこと、あなた知らないものね。

女はさ、
本当に相手を愛している女はさ、
たぶんみんなそうじゃないかな・・・。

相手に何かを捨てさせるつもりも、壊させるつもりも、困らせるつもりもない。
そんなこと、わたしの幸せには繋がらないもの。
でも、たまには、本当にたまには、
その理性を失くして、わたしとの愛だけに溺れて欲しい時があるの。
抑えられないっていう姿を一瞬でも見たい時があるの。
わたしがいつも抑えているから・・・。

男ってどうしてこうなんだろう。
すべてを欲して、すべてを手にして、すべてを守ろうとする。
薄っぺらい言い訳が通用すると思ってる。
今までうまくいってきたのは、通用してたからじゃないのよ。
賢くて哀しい女が見て見ぬふりをしてきただけなのよ。
それでも、惚れた弱みであなたから去れない。
だから、
何も捨てなくていいから、
たった一度でいいから、

タガが外れる瞬間が欲しいの。
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