精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿②そいつのキャラで相手を笑わせられたらなんでもいいという話

前話: 精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿①辛い時にこそ面白がろう!
次話: 精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿③社会にはいろんな人が支え合いながら生きてるんだよって話。
精神科看護は一般科に比べ看護師一人一人の個性がとても患者の治療に大きな意味があります。
一言で言えばキャラ勝負な世界です。
社会には色々な人間がいるように、病棟にも色々な人間がいて良いのです。
患者さんだけでなく自分自身がまずどれだけ自分らしさを出して行けるかは大事です。
優しい人、怒りっぽい人、調子の良い人、自信有り気な人、なさげな人、どじな人、頼りになる人、ならない人、てきぱき仕事する人、のんびり仕事する人、父親のような人、母親のような人、兄のような人、姉のような人、弟のような人、妹のような人・・・
人それぞれ「違う」ってのが大事なんです。

だから、患者さんとの関わり方もスタッフそれぞれの関わり方があって良いのです。
もちろん関わりの目的や方向性は合わせる必要があるけど。
具体的な例をあげて行きましょう。
ある女性の患者さんが洗面所の前でずーっと顔を洗っていました。
思考は妄想にとらわれてやめません。
長時間洗顔してたら顔は荒れてしまうし、現実に戻ってもらうため看護師は声を掛けます。

「もうそろそろいいんじゃない?洗うのやめたら?肌荒れるよ」

これは間違ってません。
けど、その患者さんはぶつぶつと「あっちいけ、あっちいけ・・・」と妄想の世界からその看護師に言ってやめませんでした。
そこで違う看護師は黙ってその患者さんの隣に立ち、患者さんの洗顔する顔真似をしました。
一緒に洗ってる振りをしたのです。
そしたら患者さんは「ほっほっほ、なにまねしてんのー」と大笑いして現実的会話に戻りました。
そして、「綺麗になったよ、元々綺麗だけどね」と一言伝えると、
「ほっほっほ、上手ねーありがとう」と洗顔を止めて戻って行きました。
また、今でも病棟の伝説になってる話があります。
ある70過ぎの女性患者が夜中不穏になり興奮し始めました。
女性の看護師が話を聞こうとしても、もっと興奮し手が付けられなくなり鎮静剤の注射が必要となりました。
けど、患者さんは「冗談じゃないわ!」と拒否し、看護師に手を上げてきました。
そこで男の看護師を呼び注射を促してもらいました。
患者さんは70歳を過ぎているのに男性に弱く、すぐにトーンダウンして注射の説明を聞き始めました。
いけると思った男性看護師はここで決め台詞を吐きました。
「僕の眼を見て!!!大丈夫怖くないから!怖かったらずっと僕の眼を見続けて!僕も貴方を見てるから!!」
見る見るポーっとなる患者さんの後ろで、笑い出しそうになるのを必死でこらえる同僚の女性看護師がいました。
無事注射を終え、詰所に戻ってから2人は「ありえねえよ、あのセリフ!」と大爆笑でした。
その後それは「僕の眼を見て事件」として長く伝説に残り、同僚に笑いを提供しました。
そんなこんなで人それぞれのキャラで勝負な愉快な世界で今日もだれかががんばってます。
ちなみにあんな恥ずかしい台詞を言った看護師は誰かって?
それは・・・秘密になってないかもしれないけど、秘密です。
みんなこれからも、お互い自分らしく生きましょう!(ちょっと違うか?)

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精神科看護師として働いていた時の衝撃的事件簿③社会にはいろんな人が支え合いながら生きてるんだよって話。

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