【15歳】はじまりはじまり
ユウは頻繁に会いたいというようになっていき、会う度にプレゼントしてくれるようになりました。
服・靴・バッグ・アクセサリー
中学生が身につけるには大人びたものばかりを選んでくれたユウ。
プレゼントしてもらった物を身につける度に「早く20歳になった姿が見たい。」と、私の髪や頬を撫でながら呟いていました。
通話料を負担してあげたいから…と、私用にPHSを契約してくれました。
そのPHSを使う代わりに、ユウにはボイスチャットには、もう入らないでほしいと言われました。
それ以降、私はチャットの時に使うネームを変えました。
ユウとの約束より、チャットの方が大切でした。
ある時、ユウは私に指輪をくれました。
プラチナの3連リング
指輪を私の薬指に通しながら、いつもの「早く20歳になった姿が見たい。」と呟いた彼。
私を好きなのか、私を育てている感覚が好きなのか…
その言葉を疎ましく思うようになった頃、季節は冬になっていました。
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