母を自宅で看取り天涯孤独になった瞬間の話。⑪ その後

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前編: 母を自宅で看取り天涯孤独になった瞬間の話。⑩
後編: 母を自宅で看取り天涯孤独になった瞬間の話。⑫ 別れ、そして支え

2003年9月10日 1時30分~  After time


息を引き取った瞬間今まで堪えていた涙が一気に溢れた。
声を上げて泣いた。
自分でもびっくりするぐらいすぐに泣けた。
この瞬間の感情は一言で容易に表現できる。


「絶望」

祖母が起きてきたので一緒に「ご苦労様、お疲れさん」と声をかけあいながら母の体を拭いた。
祖母も急に元気がなくなっていた。
訪問看護ステーションには連絡だけして、担当医には朝に来てもらうことにした。
別にすぐに来てもらう必要がないので、このまま最後に一晩母と一緒に時間を過ごしたくて。
電話を切ったら、母が生前死んだら着せて欲しいと希望していた着物を祖母の家に取りに行く。
母と祖母の最後の2人きりの時間を作ってあげたくて。
そして自分も一人になりたくて。
祖母の家に着物を取りに行ったその帰りの車の中でヒロに電話をした。
ヒロが電話に出た途端もう堪えきれず、何も話せないまま泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて、泣いた。
人生における全ての悲しみを一気に受けたかのように号泣した。
声を上げ、子供のようにわんわんといつまでもいつまでもいつまでも泣いた・・・

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