大事な事はすべてパチスロから教わった(第4回)弟子入りした僕が最初の30日間実行したこと

前話: 大事な事はすべてパチスロから教わった(第3回)勝ち続ける為に絶対に必要な3つの力
次話: 大事な事はすべてパチスロから教わった(第5回)無心で打てば不安は消える

1.分析力

2.忍耐力

3.コミュニケーション能力

僕は3つを意識して、ひたすら実践するようにした。

まずは、分析力

最初は師匠の見よう見まねで、毎日閉店間際にパチンコ店に行き、
全台のデータをメモ帳に書き込むことから始めた。

書き込む内容は、一日の総回転数、BIGの数、REGの数、現在の回転数だ。

そして、それを一ヶ月間続けた。
その間の一ヶ月間はスロットは打たなかった。

そして、30日間そのデータを徹底的に研究した。確率を割り出し、全台の設定を書く。
設定は見ることは出来ないから、これはあくまでも予想だが・・・

ある程度データがたまってくると、見えてくるものがある。

それは、その店の”癖"だ。

設定を変えるのは人間だ。そして、ほぼ毎日同じ人間が変えている。
そうなると、その人だけの”癖"みたいなものが出てくるのだ。

データを30日分並べて見ていると、偏りがある。
一般的には店が盛り上がっている雰囲気を演出する為に、
通路側の角台はよくでる。

しかし、この心理を逆手にとって店がいじわるをしてくる店もある。
角台をあえて設定1にするという事だ。

角台というのは一般的に設定5や6が入りやすいという
"業界ならではの常識"がある。
だから、放っておいてもお客さんが座るのだ。
とくに稼働率の少ない店では角台にしかお客さんが座っていない、
といった光景はよく見る。

だから店は何もしなくても客が座る”角台"ではなく、
真ん中の台に設定5や6を入れる。

このような駆け引きが日常、行われているのだ。

僕が通っている店では、角台がとにかくよく出ていた。
1週間あれば、3日ぐらいは設定5か6を入れていた。
良心的な店だったのだろう。

他にも、分析していると様々なことが見えてくる。

これはあくまでも僕が通っていた店の話だが、

・2日間出なかった台は、設定を高くしてくる
・2日間出た台は設定を低くしてくる
・イベント時は、角台に高設定が入る確率50%
・給料日あとの26日、27日は高設定が入らない

など。

こういった情報が、分析する事によって浮き彫りになってくるのだ。
これを読んでいると何となく勝てる気がしてこないだろうか?


次に、忍耐力

いくらデータをとって分析して、狙い台に座ったとしても
いつ出るかは分からない。確率論だからだ。

設定1があまり出ない、設定6がたくさん出る、
というのは、もうお伝えしたと思うが、
問題はそんなに単純ではない。

1時間や2時間打ったからといって、"確率通りに出ることはほぼ無い"
と言っていいだろう。

一日中回しておよそ7000回転。
それでも設定通りに出ないことは数多くある。

設定1を一日打ち続けたのに、10万円勝った。
設定6を一日打ち続けたのに、10万円負けた。
という話はザラにある。

昔はポイントを貯めて、一定以上のポイントが貯まれば、
"プレミアムシートに座らせてくれる"
といったイベントがあった。
プレミアムシートというのは、いわゆる”設定6"のシートだ。

しかし、それでも勝てない人は勝てなかったのだ。
確率というのは、そう簡単なものではない。
何万回、何十万回とリール回して初めて、
"正しい確率"というものに、なっていく。

じゃあ設定とか関係ないじゃん?
と思うかもしれないが、それは違う。

長い目で見て、確率通りになるという事は、
毎日7000回転も回しているとどうなるだろうか?
10日で70000回転、30日で210000回転だ。

1ヶ月でおよそ、21万回転も回す事になる。

つまり30日間打ち続けると、ほぼ確率通りに出てくれると言う事だ。
ということは、必然的に毎日設定6の台に座っておく必要があるのだ。
毎日設定6に座り続ければ、1ヶ月すればほぼ設定6の確率通りに数値が収束するはずだ。

だからこそ、忍耐力が必要になってくる。
今言ったように、短期間では確率通りにはならない。
それでも、自分が分析し、導きだした狙い台を打ち続ける”忍耐力"がなければならない。

自分が打っている台の隣の台が当たりまくり、爆発しまくってもだ。
極端な話、自分の打っている台以外のすべての台がたくさん出ていても、
動揺せず、自分の台が設定6である事を信じて打ち続ける覚悟がなければならない。

だからこそ忍耐力は必要なのだ。


そしてコミュニケーション能力

常連さんとのコミュニケーションも積極的にとるように努めた。
朝並んでいる時には、常連さんとの雑談。
昨日はどうだったのだの、今日は角台に座るだの延々と聞かされる。

それを聞きながら僕は相づちをしたり、
時にはリアクションを大きくとって、相手に答える。
すると、常連さんも満足した様子で、僕の事を気に入ってくれるのだ。

開店した後も常連さんとのコミュニケーションは続く。
打つ台がなくウロウロしていると、
常連さんが"こっちにこい"といった手招きをしてくる。

これはどういう意味かというと、"目押しをしてくれ"という合図だ。

スロットというのは、内部的に当たりが確定すると、
リールの中の”7"が揃えられる状態になる。
しかし、タイミングを見計らって目押しをしなければ、7は揃わない。

7が揃わなければ、一向にボーナスゲームはスタートせず、コインは増えない。
それどころか、1回転目押しするのを失敗するたびに、
3枚分のコイン、つまり60円を無駄にすることになるのだ。

今の時代は目押しが出来ない人は、大抵店員さんを呼んで目押しをしてもらうが、
当時はそれほど店員さんに頼む人はいなかった。
だから隣に座っている人や通りがかりの若い連中が目押しをしてあげていたのだ。

だから僕も暇な時は、いつも常連さんの目押しをしてあげていた。
すると、コーヒーやジュースを買ってくれるし、
時にはご飯までごちそうになったこともある。

常連さんは一発で揃えてもらって、コインを得するし、
僕らもタダで色々なものをもらえるので、お互いにwin-winの関係だった。

他にもたくさんの人とコミュニケーションはとっていた。

・店員
・店長
・僕らのような同じ境遇のパチプロの人
・コーヒーを入れてくれる女性定員

など。

突然だが、僕らみたいな"パチプロ"が一番恐れていることがある?
それは何か・・・?

それは、出入り禁止だ。

たまにマナーが悪い、とか、あまりにも勝ちすぎて、
出入り禁止になったパチプロの話を聞く。

なぜ彼らが出入り禁止になったのか、色々話を聞いてみると、店に嫌われたからだそうだ。
マナーが悪いというのは、開店早々にホールを全力で走り出し、台を強引に確保したり、
顔を何度も見ているはずの常連さんに、挨拶をしないとか、そういうことだ。

そして、一度常連さんに嫌われてしまうと、その噂は瞬く間に店側に伝わってしまう。
常連さんは顔が広いので、店員、店長、コーヒーガール、
ありとあらゆる人に告げ口をする。

『あいつはマナーも悪いし、最低なやつだ』と。

そうなると店側もそんな噂が立っている人を野放しには出来ない。
だから出入り禁止になる。

これを防ぐ為には、常日頃から色々な人とコミュニケーションを取り、
好かれておくことが必要だ。

幸い僕は、昔から比較的高年齢の方には気に入られる傾向がある。
まさかこんなところで、それが役に立つとは思わなかったが。


といった具合に、僕は1ヶ月間徹底的に、この3つを実践した。

そして、いよいよ2ヶ月目。

僕が川田君に弟子入りして初めて、ホールでスロットを打つ日がやってきた。



<追伸>

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