定時制卒が帝六の博士さまに娶られた話 その2 ~純朴と真面目と偽りのマッチングシート〜
後日彼から「お付き合いの申し込み」をいただき、二人で会うようになりました。
なお彼にしてみると二回目のお食事デートの時に、ビールで酔った私(緊張のせいか珍しく酔った)が彼の腕をとり組んだとき(酔っぱらいは大胆ですW)
「この人は自分に好意があるから、自信を持っていけるかもしれない!」
と思ったそうです。
そして付き合って3週間で何となくお互い結婚の意思を固め、結婚相談所は早々に結婚退会しました。
そして彼が住む町は隣県でもかなり不便な場所なので彼の仕事が落ち着くころに入籍をし、そちらに私が引っ越すことになりました。
なおこのお見合いから両家の親に挨拶したのが約3月後、そのまた3月後に結納、そのまた2月後に入籍同居という超スピード結婚でもありました(笑)
さて、お見合いでよく聞くのは相手の学歴や年収などなんでしょうが実はそれをちゃんと聞いたのは結婚が決まり両家の親との挨拶後からでした(笑)
なんだか聞かなくてもいいかな・・・?マッチングシートに書いてあったし。
きっと男の人だから本当はもっと収入安いのに大きく書いたんだろ~(笑)
でもこの人だったら手鍋下げてもやっていきたいと思い聞かなかったのですが結婚式とかのこともあるし、正確な額を聞いてみました。
そしたらば・・・マッチングシートに書いてあった額より大幅上方修正でした・・・orz
びっくりを通り越しそういえばちゃんときいてなかったけどどこの学校卒なの?と聞いたら
「え、帝六出てて、博士号持ってるよ。」
しばしの静寂の後絶叫が・・・・(笑)
「だーーーーまーーーーさーーーーれーーーーたーーーー!!!!
やだやだ!高学歴嫌い!馬鹿にされるから嫌い!結婚もしない!別れるぅぅ!!!」
と私大騒ぎ。
対して彼は冷静に
「もう親にも挨拶しちゃったし無理です。婚約不履行になっちゃいます。
高学歴でもいい人いるから大丈夫。馬鹿になんかされないしさせないよ。バイトしながら定時制高校を卒業したなんて自分はすごいと思うし尊敬しているよ。」
となだめられました。
「第一男嫌いで初めから探すのも大変でしょ。学歴以外好きなら我慢しなさい。」
グッと押し黙る私。でも悔しい私。
「そりゃ・・・君と別れるなんてこんなに好きで大事なのにできないよ・・・
でもネットの時に国立大院卒って書いてたら絶対自分は会わなかったよー!だまされた!だけどなんで学歴も収入もちゃんと本当のこと書かなかったの?もっと色んな人と会えたと思うよ!」
と私が聞くと彼は顔を下に俯けてしまいボソリと一言。
「・・・・・・それは恥ずかしかったから・・・・・///」
そんなあなた・・・意味が分からない上にそんな可愛い恥じらいを見せられても(笑)
萌えてしまうやんけ!
可愛すぎて尊敬しすぎて好きすぎて・・・別れられないまま、幾年月・・・
結婚の翌年の夏に私が脳梗塞(軽かったがすこし障害は残った)で倒れても支えてくれた大事な人です。私もできることをできる範囲でやって彼を支えたいと思うそんな人です。
10年おひとり様でいじめられっこで、親子不仲だった私がこんな風に大事な人に会えるなんて不思議以外何者でもありません。
彼の良さが分かったのは相談所の先生が出してくれた自分の結婚したい相手像を出してくれたおかげだと思います。
結婚相談所の先生、彼の朴訥と真面目な性格、それを良さと感じれた自分・・・
いろんな奇跡とか経験とかが重なって私たちは結婚しました。
ちょっと話だけ聞けば運がよくって玉の輿に乗った話でしょう。実際、私の親族もそういう風に私をみていますし。
でも本当は全く違います。高学歴とか収入だとかそういう目先のことではなくその人自身が好きで結婚しただけです。そしたらその人がとんでもないいい人だっただけなのです。
人は時に栄えない格好をしていても見方を変えれば王子様やお姫様だったりするものなのかもしれません。
今婚活に頑張る全ての皆様、是非素敵な結婚相手と巡り合えますように・・・
そんなわけで定時制卒が帝六の博士さまに娶られた話 その2 を終わらせていただきます。
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