若年性脳梗塞になってみた その3 ~ 病院愛憎劇場序幕 電話は知っていた ~

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前編: 若年性脳梗塞になってみた その2 ~ 苦痛に強すぎるのも問題でござる ~
後編: 若年性脳梗塞になってみた その4  ~ 今日の社会科見学はHCUです 〜

 騒ぎの中心が自分だった!ということでマジこんな顔(気に入ったらしいW)


                             

 嘘でしょ~!!最悪のパターンだったんじゃねーか!だったら昨日、すぐに救急車呼べばあんな怖い一夜を過ごさなくてよかったのに!

 畜生、ヤブ・・・いやたけのこ医者なんぞ信じず己とあの看護師さん信じればよかったわ!(しかし後日分かるが梗塞がかなり特殊な形だったので緊急搬送先で分からなかった可能性もあったりした・・・)


 と、色々愚痴は出てくるものの現実は現実。というか現実から逃げたくて愚痴が出てくるわけですが現実は止まらない(笑)


 女性の先生はクールビューティー(本当。入院中目の保養になってくれましたw)な顔で現実を伝えてきます。

「入院は長期になるかもしれませんが今のところわかりません。神経内科の病棟のベッドが空いてないのでHCUに3日間ほど入っていただくことになると思います。

 Kaoさんの場合はお年が若いこと、糖尿病などの基礎疾患がないのでかなりまれなタイプの脳梗塞になります。脳梗塞は分かりますか?」

 医療系の仕事はしてましたし、その可能性も考えていたので私は頷きました。


「ああ、お仕事医療系でしたね。ではご存じだとは思いますが一応説明させてください。

 脳の血管に血の塊などが詰まって起こる病気です。それによって酸素が来なくなった脳がケガをして今のような状態が起こっています。

 いまHCUがあなたの受け入れを準備しています。準備が来たら看護師が来てくれますのでそれまでここでお待ちください。」

(HCUとはハイケアユニットの略。ICUと言われる集中治療室まではいかなくていいけど一般病室では心配、という集中治療室に準じた医療がされる場所です)


 そういって女医さんは「ご入院の手引き」という冊子を渡してくれました。

 ものすごいスピードで物事が進んでいくことに正直頭がついていきません(笑)

「と・・・とりあえず家に着替えだけ取りに帰っていいですか?」


「許可できません。ご家族に連絡して持ってきてもらえませんか?」


                         


 え・・・?自分そんなにヤバかったんですか??(汗)


「少しだけでいいんです。両方の実家が遠方で、夫も今日出張で遅いしそういう準備ができるとは思えないので・・・・」

 そういうと女医さんは少し気の毒そうな顔をしてくれました。しかし毅然に首を横に振ります。

「お気持ちは分かります。でも許可できません。

 着替えのレンタルとかもありますよ。スタッフにパンフ持ってきてもらうように頼んでおきますからね。大丈夫ですよ。

 あとここは携帯通話が禁止ですのでスタッフが後程電話持ってきますから、ここで連絡をしてください。あとはできる限りベッドから動かないでくださいね。」


『うっそーーんwwあの理系くんに入院準備なんかできるわけないんですよw先生!!

自分の身の回りが精いっぱいですよ!絶対頼んでもパジャマ上下で違ってたりとかしますよw・・・これはレンタルしてお金で解決するしか・・・

 ・・・・ちょっと待て、昔オヤジが入院した時ICUとかってめっさ高かったような・・・』

と今度は銭ゲバモード発動する私。自分の体の心配をしろ(笑)


「あ・・・あとHCUって高額って聞いてるんですがどれくらいかかりますか?」

「一日二万くらいだったと思います。でも高額医療費の対象になりますから大丈夫ですよ。その説明も『入院の手引き』に書いてありますから大丈夫ですよ、心配しないで。

 とりあえずKaoさんは落ち着いてご家族に連絡をして、ここで休んでくださいね。」

 そういって女医さんはベッドから離れてしまいました。

みんなの読んで良かった!