車いすユーザーあるある ※ただし、うちの夫の場合に限る

“車いす”のイメージと違って驚かれる

私もそうだったのだけど、車いすを使用している人なんて、病院にでも行かない限り見たことがないと思う。最近は、街中でもよく車いすの方を見かけるけど、少し前まではかなり少なかったと思う。それだけ、生活しやすい世の中になってきているのかもしれないけど。

病院とかで見る“車いす”のイメージがついてしまっているので、車いすを必要としている人って、後ろから誰かに押されて移動するものだと思い込んでいた。車いすテニスを見にいったことで、そのイメージが覆されたのだけど。

夫と結婚する前、頻繁にあちこち出掛けたりしていた。一緒にテニスをすることがいちばん多かったけど、街中に買い物に出掛けることも多かった。最初は「車いすの人って、こんなこともできちゃうんだ!」と驚くことも多かった私だけど、夫と一緒に行動するうちに、驚くことも減っていった。周りの人たちは、「車いすの人=大変そう」というイメージを持っている場合が多いのだと思うし、一緒にいる私は「付き添い」「介助者」のように見られることが多い。

夫の場合、ひとり暮らししていたくらいなので、当然ほぼ全てのことを自分でできる。外出するときもひとりで車いすを操作して移動するし。それって、多くの車いすユーザーにとっては、ごく当たり前のことなんだけど、そういう事情を知らない方はまだまだ多いのだと思う。押してもらわないと移動できない人も、もちろんいるのだけど。

車いすって、大きな車輪と別に、フットレストの横に「キャスター」という小さな車輪が付いている。このキャスターを浮かせることができないと、ひとりでの外出はなかなか難しい。

↑キャスター上げ

この状態で、バックしたり、回転したりできるわけ。そういうのって、ほとんどの人が知らない。私も最初はびっくりした。試してみたけど、怖くてできなかった。

あるとき、ふたりでデパートに出掛けて、確かそれぞれ別行動をしていたときで後から聞いた話なのだけど。エレベーターの前のいすに子供たちが座っていて、夫がエレベーターのほうに向かっていたら、ちょうど夫のいる階に止まりそうになったらしい。「間に合う!」と判断した夫は、エレベーターのボタンまで猛ダッシュして(もちろん車いすで)ボタンを押すことに成功。そのダッシュにいすに座っていた子供たちが驚いて「すげー!」って言ったんだそうな。

その声が耳に入った夫。サービス精神にあふれているので、エレベーターの扉が開いたら、キャスター上げして回転して、キャスター上げしたままバックでエレベーターに乗り込んだのだとか。目を見開く子供たちを残して、エレベーターの扉は閉まっていったらしい。

夫「いやあ〜、いい表情だったよ〜」

私「見たかった!!」


本当は危ないのであまりやらないほうがいいのだけど、幅さえあれば車いすのままエスカレータにも乗れる。それも、あるデパートでのこと。このときも別行動をしていて、私は現場に立ち会うことができなかったのだけど。

吹き抜けのようになっているところで、夫がエスカレーターに乗った。吹き抜けだから、かなり下のほうから上階に上がっていく人の姿が見える。夫が地上階から上の階に向かおうとエスカレーターに乗ったら、後ろのほうで子供の声がしたんだとか。

「おかーさーん!! 見て!! あの人、すごい!! 見て!!」的な叫びを背中越しに聞いたらしい。このときは後ろを振り返れなかったので、その子の顔は見られなかくて残念だったそうな。私も居合わせたかった。


これは、たぶん私と夫だけだと思うのだけど……。第1子を授かるまで、私は自転車に乗ってあちこち移動していた。徒歩と車いすだと、車いすのほうが早いこともままある。車いすマラソンと一般のマラソンだと、車いすのほうが半分くらいの時間でゴールしてしまうくらいだから。でも、自転車と車いすだと、さすがに自転車が相当早い。

というわけで、夫が私の自転車の後ろの荷台のところを手でつかんで、連結したみたいな状態で移動していた。ホントに危ないと思うので、よい子はまねしないでね!

↑こんな状態だけど、夫は手で自転車の後ろにつかまっていた

これも、子供たちがいい反応をしてくれたんだよねー。連結した状態のまま、ぐわ〜っと角を曲がったりして、自転車に乗ってる野球少年たちが「すっげえ!!」って声を上げてくれたりするの。こんなことしていたのも、10年くらい前のことだから、私も夫も若かったんだよなあ。

街中で機敏に動く車いすユーザーを見かけたら、キャスター上げして回転したり、バックしたりしないか観察してみて!

夫との出会いについてはこちら→http://storys.jp/footprint/6835

夫の人となりについてはこちら→http://storys.jp/footprint/6837

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