Vol.4『2年間で転職を6回繰り返した男が、いきなり独立起業をした』話
こちらは前編↓
Vol.3『自宅浪人→(大学:遊びほうけて何とか卒業)→売り手市場で某銀行に内定→が、しかし』の話
履歴書を何枚、書いただろう。
年がら年中、履歴書に囲まれた時期を私は、2年ほど過ごした。
ちなみに一番、利用した履歴書は「日本法令」という会社のものだ。
理由は、文字枠が比較的大きく、アピールできる内容欄が他のものに比べて
充実していたからだ。
※まず最初にお伝えしておきますが、私は別に不幸自慢がしたいわけでもなければ、
不甲斐無さアピールをしたいわけでもない。
伝えたい事は、ただ一つ。
『過去は関係ない。大切なのは、自分がこれからどうなりたいか。』ということ。
もちろん、独立起業も例外ではない。
それを踏まえて、読み進めて頂けたらと思う。
では、その続きとなりますが、、
2009年、私は晴れて某金融機関の職員(総合職)として入行した。
ローテーション形式で、最初は預金科に回されて書類の作成・管理を任された。
(とは言っても、最初の3ヶ月ほどは先輩に付いて教わるのだが)
居酒屋バイトをしていたこともあり、配属先で声の大きさだけは評価された。笑
3日目の夜は花金(ハナキン)。
新入歓迎会が行われその夜は緊張しつつも、抱負などを語り楽しく飲んだ。
だが、楽しかったのも束の間。
翌週、、私は会社に行かなかった。
その翌日も。
結果的に、銀行を3日でバックレたのだ。
(後日伺い、支店長に土下座をして謝罪した!)
あまりにも早すぎる辞職。。
当時はとても後悔していた、辞めた理由が自分でも分からなかったからだ。
その後、すぐに職を見つけないと資金的にも厳しいということで、
10日も経たず、次の会社に移る。
2社目はリフォーム業界、個人宅への訪問営業職だった。
一見、銀行とは真逆のような業界だった。
朝礼を埼玉本社で行い、その後、千葉の支店でもう一度朝礼するという
面倒くさいシステムだった。
朝礼と仕事終わりは必ず、「オスッ!!!!」という掛け声が飛び交っていた。
仕事が終わって帰宅するのだが、その会社は一件家をオフィスのすぐ横に借りていて、
家には帰宅せず、そこで他の社員と寝泊まりするという形式を取っていた。
結果の出ない社員は夜中過ぎまで先輩社員の説教が付きまとう
環境だと言う事を、初日に目の当たりにした。
寝室は大部屋に、皆で布団を敷いてザコ寝だ。
他の社員が寝静まったころ、私はこっそり
『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読んでいた。
なぜか、この本の魅力に取り憑かれ、大学在学中から読んでいた。
当時、会社員としての自分がどんなにダメ人間だったとしてもだ。
結果的に、この会社を約2ヶ月間で辞めた。
辞めた理由といえば、ありえない環境だったという
自分に都合良く言い聞かせることだけで、
はっきりとした理由が分からなかった。
しばらく派遣バイトで食い繋いだ後、また次の会社が決まった。
履歴書が段々と汚れていくにも関わらず、
幸い、面接にはあまり苦労しなかった。
次の会社は某食品業界。
麺を扱う、知る人ぞ知るメーカーで、かなり独裁色の強い会社だった。
知ってる人ももしかしたらいるかもしれない。(余談)
そこでの業務は、対法人へのルート営業だった。
中途入社は、大半が3ヶ月の使用期間というシステムを採用していて、
今回も例外ではなかった。
まあ、結論から言うと、この会社は3ヶ月ほどで辞めた。
ちょうど使用期間が終わる頃だ。
今だから言うが、この使用期間という審査に落ちたのだ。
この男は覚えが悪く、そして、やる気もいまいち感じられなかったのだろう。
こんな具合で、段々と自信を失っていった。
知り合いには会いたくない病
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