storys.jp

みんながストーリーを持っている

レッドブルは本当に「翼をさずけてくれるのか」、を90日間試してみた“名もなき男”の人体実験結果。

3 / 5 ページ

待ち合わせは、社長行きつけの「高級焼肉店」。(恐竜ですからね、肉ばっか喰ってるわけです。)

当然、社長と飯を喰うのは、これがはじめてではないけど、この日は緊張していたのを覚えています。


乾杯を済ませ、話を切り出しました。


小細工が通用する相手ではないので、ストレートに


「あの店、僕にやらせて下さい。」


と、一言投げてみました。


しかし、この言葉には多くの意味が含まれています。

要するに、「当初3000万円を投資して立ち上げた店を、赤字とは言えオレにタダ同然でちょうだい。」と言っているのですから、社長は、



「・・・・・・・・・・・(計算中)」


「・・・・・・・・・・・(計算中)」


「・・・・・・・・・・・(悪いこと考え中)」



みたいな感じに当然なるわけですよ。


分かってもらいたいのですが、恐竜系ヤクザの沈黙ほど怖いものはありません。

上カルビを箸で挟んだまま、オレは社長の目を見続けました。

「目をそらしたら負ける」なんとなくそんな感じがしたので。






そして、社長が口を開きました。


「ええんちゃう!」


社長の声はとにかくデカい。カラオケに行ってもマイクいらない人ですから。


「お前がやるんやったら、応援したるわ!」


と言ってくれました。


まぁ、「応援したるわ?」の意味がちょっと怖いわけですが、とにかく資金を持っていないオレにとっては、このチャンスを何が何でも取りにいくしかありませんでした。


もちろん会社にとっても、工事費300万円を負担する必要がなくなる話なので、メリットはあります。


しかし、この社長がこの程度のメリットで引き下がるかどうかは微妙でしたが、この日はオレも社長も細かい話を詰めることはしませんでした。とりあえず、今日はお互いの意思確認まで。あとは旨い肉を喰っていたはずですが、まったく味は覚えていません。



恐れに打ち勝つ


オレは、何とかその恐竜ヤクザとの交渉をまとめることができ、本当に“タダ”同然でこの店を手に入れることができました。


オレはこのとき、人生を変える何かの勝負にはじめて勝ったような感覚を持ちました。


それは、交渉に勝ったとか、タダで店を手に入れたとか、そんな事ではなく、「自分の人生」を取りにいった、掴みにいったそんな感じです。


ここで、負けたらオレの人生はグダグダになる、そんな気がして怖かったから、なりふり構わず恐竜ヤクザと戦えたんだと思います。


オレにとって「絶対に負けられない!」そんな戦いだったのです。



独立まで、あと90日


「独立したい」そう思ってから、12年。やっとの想いで手に入れたオレの店。

大赤字の店だけど、ポテンシャルはある。マーケティングにだけは自信があったので、赤字なんてまったく気になっていませんでした。


ただ、

「まだ、何かが足りない。」



今一ピンと来ないけど、確かにまだ何かが足りていない気がして気持ちが悪い。

なんだか、パズルのピースが一個欠けてしまっているような、そんな感じです。


ある日の深夜、独立準備を進めている時、強烈な睡魔に襲われたので眠気覚ましに近所のコンビ二に出かけました。いつもなら、こんな時「リポビタンD」を購入するのですが、その日はなぜか隣に置いてあった、別の「エナジードリンク」に手を伸ばしました。


そう、そのエナジードリンクとは、「レッドブル」のことです。




コンビ二に翼が売っている


事務所に戻ってから、何気にレッドブルを検索してみると、



レッドブル、翼をさずける。

Red Bull Gives You Wings



というキャッチコピーが目に留まりました。


オレは引き寄せられるように、YouTubeやFacebookページなどあらゆるレッドブルに関する情報に目を向けました。




すると、レッドブルの人たちは、





飛んでた。





うん、たしかに飛んでいる。





おぅ?こいつは微妙か?




著者の梅津 久和さんに人生相談を申込む

株式会社RMS 代表取締役

パーソナルビジネスアドバイザー
マーケティングコーチ
飲食店オーナー


主にスモールビジネス、個人ビジネスのマーケティング指導、立ち上げをプロデュースしている。

小学5年生の時、両親の飲食店開業がきっかけで

著者の梅津 久和さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

読んで良かった

ストーリーを読んだ感想や、思い出したあなたのストーリーを教えてください。

Hiroyuki Takashima

なんか感動しましたよ。その行動力がすごいですね。梅津さんと共に飛びたい気持ちになりました。

岡田 弘道

まだレッドブルを飲んだことがありません。
明日、近所のファミマでアイスコーヒーじゃなくてレッドブル買ってみようと思います。
翼を授けてもらえるかどうかは飲み終わってからその後のおれの「行動」次第だと思ってます。

松井 貴志

梅津久和さん、生きてくれてありがとう!!

宇座 伸恵

追い込まれて、飛ぼうとしたところがすごいと思います!わたしも飛べるようになりたい。

中野 倖介

速攻レッブル買っちゃいました!

ありがとうございます!

小林 佳徳

いいですね!自由に生きることの大変さと尊さと。
ちなみにレッドブルの飲み過ぎはOPPになりませんでしたか?笑

丸山 潤三

すごいよ

Wada Tadashi

翼を持てて良かったですね(^^)
わたしも若い頃、プロレーサーを目指しましたが、全てを捨てて飛び込むことが出来ず、サラリーマンのままです。
また、お店行かせてもらいます。

Jiafou Nobuyuki

漢ですね
いつまでもくすぶってるより燃え上がる生き様に感動!
燃えて燃え尽きる前に新しい燃料を足して燃え続けて新しいストーリー見せてください

大西 智子

読んでる途中、じーん・・ときて、泣きました。本当の自分の心のままに生きると、ホントに自由で幸せ!そんな人が増えることを願ってます。

与古田 鋭一

上っ面のキレイゴトだけで、読んでよかったってことじゃなくて、ハッ!と本質的な事を気付かせてくれる。
人生の転機に覚悟と決断が大事だというけれど、それって今この時もそうなんだろう。
絶対に負けられない戦いが毎日で、もっと自分に熱くなって、もっと自分を愛してやって、自由自在に生きる男になりたい。
今、生きグルしいなって感じている人は、ぜひこのストーリーを読んでもらいたい。

Shimizu Masaki

なんかしっくりきましたよ^-^

Minol Malta

只なんとなく仕事をして、只なんとなく給料を貰い、只なんとなく生きていく。“只なんとなくに慣れてしまった”只の人生より刺激的です。
『中間リタイヤ』している私に**翼を与える**ストーリーです、ありがとうございました。

三好 優実

パワーをもらえました。レッドブルが急に飲みたくなりました(笑)

野谷 晃久

飛び立ちます。
梅津さんと一緒に遊びに行きたいです^ ^

波多野 真麻

このストーリーを読んで、私は今まで「何となく決められた人生」を歩いていたのだと気付かされました。自分と向き合う事から逃げていたのだと思います。
でも、この事に気付けただけで私は救われました。自分が本当に納得出来る人生とは何か、一度本気で自分に問うてみようと思います。
翼を与えるこのストーリーが1人でも多くの人にこのストーリーが届きます様に。

梅津 久和

字座さん、「飛ぶしかなった」そんな感じです。

173人の
読んでよかった!!
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。