双子の姉なっちゃんの話【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】

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著者: Shono Maho



ー本当のことかもしれない。

 いや、このままの人生だと、普通に考えて私はそうなるのだろう。




ぞっとした。

でも「そうなるのかもしれない。」と思った自分に一番ぞっとした。





この会社に残って、結婚して、子どもを産んで、育てて、パートで働いて、

いつかまた正社員になって、キャリアをつんで、




今のこの、何が正しいのか何がいいのかもよく分からない世界がずっと続いて行くんだ。




 ーあれ?私の幸せってこれだったっけ?




それって楽しいのかな?

これが普通なのかな?

これに慣れなきゃいけないのかな?




仕事終わりの疲れただるい体に、先輩から言われた呪文がうるさくループする。




私の運転する車は、見えない夜の道をぐんぐん進んでいった。





何かが足りない。は何が足りない?





毎日仕事はある。




嫌なことだけじゃない、仕事で楽しいことも少しはある。



なんとなく仲間もいる。



とりあえず売れそう!なものを喜んでくれる人もいる。



愛想笑いも覚えた。



金曜日と土曜日は毎日呑みに出掛けた。



そして気づけばすぐ月曜日が来る。




また一週間が過ぎたんだ。




そう思う日が何度も何度も、来ては過ぎて行った。




時間が過ぎるのがとても早く感じる。だけど何をしてたかはよく覚えていない。



違和感や何か足りない感じを隅に隠したまま、そんな日が流れていた。




だけどいつも“何かが足りない”




その思いだけはいつも離れなかった。



でも何が足りないのか分からない。どうすればいいのかも分からない。



このループからどうにか抜け出したい。“足りない何か”を埋めたい。



私は気がつけば、異業種交流会や色々なセミナーに通うようになっていた。

自己啓発本もたくさん読みあさった。




壇上に立つ成功者と言われるキラキラした人に会って、


私のような何かを探している頑張っている仲間が出来て、

実践できるか分からない知識が増えていった。


周りの友だちからも「お前は本当にポテンシャル高いな~」なんて言われるようになった。


なんだか“頑張っている自分”が心地いい。




だけど、それも最初のうちだけですぐに“何かが足りない”が顔を出した。




双子のまあちゃんからの人生を変えた提案

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