◼️ハネムーンで世界各地の観光名所をドレス姿の嫁を連れて巡った話◼️

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そう、僕らは全く英語が喋れない2人だった。


タクシーの運転手は黒く焼けた肌でスキンヘッドにサングラスをかけたノリの良い兄ちゃんって感じだった。

とりあえず片言な英語で

「僕らはハネムーンだ。トランジェットであまり時間がない!ブルジュハリファを見たい!」

という事を伝えた。

運転手にうまく伝わったのか何かよく分からないが、

「ま、任せとけ!」

的な雰囲気のまま車が発進した。

ドバイは近代化が進む砂漠の中にある都市だが、少し街中を走ると建物が古く、派手な生活とはとうてい思えない住宅がたくさん見えてきた

車が10分ほど少し進むとブルジュハリファが見えてきた。

さすが世界一高いタワー。

距離があってもすぐ発見出来るくらい目立つ。

が、目立つが故に僕らは気づいてしまったのだ。

僕らが乗ってるタクシーはブルジュハリファと反対方向に進んでいる事に。

(だ、大丈夫なのか。ま、とりあえず8時間後の次の飛行機の時間までに間に合えばいいか。)

そんな軽いノリで僕らの身は運転手に任せた。

その後さらに車を20分くらい走った頃だろうか。

到着した所は「ブルジュハリファ」ではなく、「ブルジュ アラ アラブ」という

異例の7つ星の世界一高級なホテルの前だった。

確かにブルジュと名前は似ている。

しかし、ドバイの名所だしとりあえず写真撮っておくか。

タクシーの運転手に写真を撮ってくれ。と頼んだ。

このハネムーンの為に買った一眼デジタルカメラだ。

彼女は恥ずかしそうにしてたけど、「せっかくだし脱ごうよ!」と上着を脱いで

エンパイアラインのドレス姿になった

それを見た運転手は、笑いだした。

「そーゆうことか!君達はハネムーンでドバイに来て色んな観光名所で写真を撮りたいっていう事ね!」

運転手の目を見ただけで

その言葉を言っているように聞こえた。

人と人とは目を合わせるだけで

言葉を超える力が存在する事を、

初めて思ったのだ

それから、タクシーの運転手さんの

お任せドバイ巡りツアーがスタートした。

一体、ここは何なんだというピラミッド型のホテルもいった。

さらにはググっても出てこないぜというような超高級ホテル。

フェラーリやランボルギーニなどたくさんの高級車がエントランスにずらり並んだホテル。

そこでもタクシー運転手がたくさん僕らを撮影してくれた。


しかし、さすが高級ホテル。

そう簡単に撮影はさせてくれない。

カメラ撮影してる運転手にホテルのガードマンが注意しに来たのだ。

「オッケーオッケー。もう撮影は辞めてすぐ帰るよ。」

みたいな事を運転手はガードマンに伝えた。

ガードマンが引き返した後に、

「今がチャンスだ!いっぱい撮影するぞ!」

とまるで悪ガキのようなノリで、

ガードマンの目を盗んで僕らを撮影してくれた。

※英語が分からないので、運転手の言葉はあくまでも想像


それから、ヤシの木のカタチをしたパームジュメイラという人工の島を僕らは走った。

唯一、衛生写真に映る人工の島らしい。

iPhoneのGPSで僕たちの現在地がヤシの木のどこにいるのかを探していたら、

運転手が興奮気味に言ってきた。

「マジかよ!iPhone6かよ!すげーな。ドバイでは、まだ発売されてないんだよ!見せてくれよ!」

きっとそんな感じの事を言ってきたのだろう。

僕は日本を出る前に発売されたばかりのiPhone6を持っていったので、未発売のドバイの人にとっては驚いたのだろう

ほんの少しだけ日本人である事に優越感を感じた瞬間だった。


それからヤシの木の先端にあるアトランティスホテルの前についた

スペードのような形に切り抜かれたホテルで

中には水族館の中を滑れるウォータースライダーも設備されている高級ホテルだ。


もう日本人の僕らには何がなんだか良く分からない世界になってきた。


そこでは海沿いやホテルをバックに撮影をたくさんした。

タクシーの運転手は、もう自分のカメラかのように僕らの一眼デジタルカメラを

器用に使いこなしている。


それからタクシーに戻り再びヤシの木の上を僕らは走った。

次に向かった先は、ついに世界一高いブルジュハリファに到着したのだ。

天まで届きそうに高さで、ぶったまげたの一言だ!


もう近すぎて首を全力であげないと頂上が見えない。

本当にこれが僕らと同じ人間が作り出したモノなのかと感動をした。

人間はこの地球に存在する最も頭の良い動物だなと再確認した。


とりあえずドバイ巡りはそこで終わり。

お世話になったタクシーの運転手ともお別れをして、

僕らは飛行機までの時間をショッピングモールで時間を潰すことにした

ドバイは世界一という言葉が大好きな国だ。

僕らが行ったショッピングモールはとにかく、デカい。

地元にも過去日本一だったと言われている大きなショッピングモールがあるが、

それよりもはるかに、デカい。

そう、ここは世界一巨大なショッピングモールらしい。

さらにはその中に、世界一大きな水族館もある。

ドバイはイスラム教徒が多く存在する国。

しかし白い服を身にまとったイスラム系の人が多いと思いきや、意外とTシャツにショートパンツ、スリッパといったカジュアルすぎる格好の人も多かった。

ドバイは観光ビジネスに力を入れてるので、そういったカジュアルな服装をしている人たちは、海外からの観光客なんだろう

そこで僕らは普段通りに食事やショッピング、水族館巡りを済ませた。

ドバイはスケールが大きいモノばかりだ。

また来たいと強く思った。

今度はゆっくりとドバイにきて

アトランティスホテルなど高級なホテルに泊まり、砂漠をバギーで走り回ったり、マリンスポーツしたり、ヘリコプターで周遊したり、もっともっと楽しめると思った国だ。

必ず仕事で成功させて、嫁を連れてまた来ると強く願ったのであった。

そして空港へ戻り、次の新しい国へ飛び立つ飛行機を心躍らせ待ったのである。

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古代文明残る歴史ある街イタリアローマ

僕らが次に降り立った国は、イタリアの首都ローマだ。

イタリアは軽犯罪がとても多くひったくりや、スリに気をつけなければいけない。

僕らが泊まったホテルは素泊りが出来るユースホステルの個室2名の部屋。

他の部屋には世界から来てる旅人とかいて、

僕らにとっては出逢いもありワクワクするホテルだ。

ローマは過去に円形闘技場として使われたコロッセオ遺跡や、

映画ローマの休日でも有名になった真実の口、

スペイン坂、トレヴィの泉など見所がたくさんの街



僕らは次の日、ジェラートを食べながらローマの街を散策した。

彼女は初めてのヨーロッパと言う事で、石畳みや古い街並みに凄く感動していた

なんか喜んでいる姿をみて僕も嬉しかった

モーニングはBAL(バール)に向かった。

日本でいうCafeにアルコールが置いてあるようなお店。

僕が昔留学していた時、学校に行く前にBALで決まっていつも頼むセットがある。

カプチーノにパニーニだ

日本ではパニーニの事をパニーノっていうのは、何故だか分からない。

そんなモノを彼女と食べながら

ローマの1日はスタートした

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