地獄からの脱出(独立開業)
第6子長女が生まれるころ、俺はリフォーム営業会社で営業マンをしていた。
それほど売り上げがいいわけでもなく、どちらかというと普通より下のうだつの上がらない営業マンだった。
給料は固定給で手取り18万円。
売り上げがある月は手取り25万円。
それでも子供が6人もいると生活が大変だった。
しかも朝は7時出勤、帰宅は21時から23時、子供の面倒を見る時間なんてなく、夫婦げんかも多かった。
「このままこの会社で働き続けても幸せな家庭は築けそうにない。長女も生まれることだし独立しよう!!」
長女が生まれてから3か月後、俺は独立をした。
もちろん嫁は独立に対して賛成というわけではなく、戦々恐々としていた。
だから俺は、営業会社で契約の取れなかった顧客を日曜日に回って、個人的に契約をして、週末起業をして稼いだ。
稼いだといっても毎週日曜日だけの稼ぎなので、独立までの3か月間の稼ぎは30万円ぐらいだった。
当時の俺たちからすると大金ではあったので、嫁も「これだけ稼げるなら。。。」と少し安心はしたはずだ。
資金も信用もないし、大きな責任もリスクも取れないので、とりあえずは便利屋という形で独立をして、草刈りや網戸張替え等の小さな仕事を請け負うようにして、なんとか生活をしていた。
順風満帆というわけではなく、紆余曲折ありながらも、生活は以前よりは楽になりつつあった。
一番嬉しかったのは、平日に嫁と買い物に出かけたり、子供たちと関わる時間が増えたことだ。
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