You used to be my everything〜あなたは私の全てだった〜

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「もう16歳になったんや。これからは自分で稼いだお金で海外旅行をしたい!」




と強く思った。




帰国後2日目には、居酒屋のバイトの面接を受け、すぐに働き始めた。





「春休みにDanに会いにイギリスへ行く!」




この決意が心の支えだった。




店長にはいじめられる、終了時間も遅い、宿題もたっぷりある上、朝は6時起き。



当初は何度も泣いてたけど、あきらめる選択肢は皆無だった。




一生懸命英語も勉強して、お金も貯めて、彼に会いに行くんや!



秋になる頃、私と彼は晴れて恋人同士になった。



毎朝チャットやメールをしたり、時々文通もした。



彼がビデオチャットでバイオリンやピアノを弾いてくれるのを聴いてから学校へ行くのが習慣になっていた。




指折り数えて春休みを待った。




いかんせん、私はまだ16歳。



親が娘を一人でイギリスへ行かせるはずもない。




私の3月の1ヵ月をまるまるイギリスへ旅立つ予定をしていた。



親を納得させるため、私は2つの旅行スケジュール行程を作成し、提出した。



Plan A: 彼と過ごすパターン



plan B:彼が悪い奴で、イギリスに行ったはいいが、路頭に迷ったとき用パターン




入念にプランニングした企画書を見て、



母は一言。




「何も言えねぇ。行ってきなさい」



(北島こうすけは、うちの母から名言を伝授されたんではないかと疑って止まない私)



母は最初の1週間一緒に湖水地方を一緒に回ろうと提案してくれた。


心配してくれたんだろうな。うん。




それからもあくせく働いた。


辛い仕事も、耐えれたんだ。



人を想う気持ちの原動力に初めて気付かされた。





私はあの時、




16歳だった。

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