人生は時に不公平〜24〜

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あんなに望んだはずの自由が最悪の形で訪れた

当時の心境は本当にどうなってしまうのか、わからなかった。

自分は一体誰の子供なのだろうか?自分には家族がもう居ないのか?

一家離散なんて現実に存在するのか?5年位しか住んでないけどマイホームが競売に掛かるなど夢にも思わなかった。

とにかく心の整理も出来ないまま、実家に荷物を取りに行った。

その時にあんなに恨んでいた母親と会話した

母親「今何してるの?何処に住んでるの?」

自分「水戸の警備会社で住み込みで働いてる」

とっさに、嘘をついてしまった。

多分、真実を話してしまったら壊れてしまうと思ったから。

不思議と憎んでいても心配してしまう自分も居た。

不倫され、家も失い、幼い子供2人連れてどうするんだろう?

しばらく間があいて母親から

「頑張りなよ」

再婚後、初めて激励された。

心境はわからない、最後くらいは良い印象を与えたかったのか、それとも心からそう思って、くれたのか。

きっと最低な親父の息子として憎かったと思う。

「元気でね」

一言だけ残して家を後にした。

これが、母親と妹と弟との最後の会話になった。

通い慣れた道を少しの荷物を持って重い足取りであとにした。

読んでよかった
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根本 竜助

世の中不公平だと思いながらも生きてきた人のお話。

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