亡くなった父が孫に会いに来る、ちょっとお茶目な怖くない話 その2

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著者: 寺田 幸弘

息子が2歳になった頃 のことです。

やはり夜中に夜泣きをしました。

妻が目を覚ますと、泣いている息子の横に父。


妻は霊感など無いのですが、なぜか父の姿が見えるのです。

不思議と怖いとは感じないと言っています。 


父は、泣いている息子の小さな手に、何かを一つずつ載せています。

息子は、それを不器用に口に入れます。

やがて涙も止まり、その何かを一生懸命、繰り返し口に運んでいます。

暗がりの中、目を凝らして見ると、それは色とりどりのコンペイトウでした。 


しかしその話を聞いても、私には生前の父とコンペイトウが、結び付かないのです。

父が好んで食べていた印象が無いのです。 


それから1ヶ月後の事でした。

母が郷里から孫の顔見たさに上京してきました。 

母に、父とコンペイトウの話をしたら、謎が解明されました。 


郷里の父の仏壇に、もう3ヶ月もコンペイトウをお供えしたままになっているとのこと。


父さんへ。。。 あまり古いものは食べさせないでくださいね

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亡くなった父が孫に会いに来る、ちょっとお茶目な怖くない話 その3