急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ3(本編)

前話: 急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ2(発生事実・後編)



前編・後編お疲れ様でした

こんにちは、おおぬきです。
長々と暗い話にお付き合いくださり、ありがとうございました。実は私が本当に書きたかったことは、こちらの本編です。もう少しお付き合いください。

旦那が死んでそれからどうした?

行動①家を出ました

旦那の四十九日が終わってすぐ、一緒に住んでいた家を出ました。これはお義母さんからの提案でした。多分みんな「家出るの早すぎない?」って思うかもしれません。私もまだ家にいたかった。ですが、お義母さんはお義母さんで私のことを心配してくれていたのです。まだ若い、再出発するチャンスはこれからまだある。この家に囚われないように…という意味で家から出したのです。

荒治療でしたが、これは良かったと思っています。現在は、お義母さんの近くで一人暮らししてますが一か月に一度ぐらいの割合で一緒にご飯食べに行ったり、お盆や年末年始は、お義母さんの家で過ごしております。仲が悪くなったわけじゃないんですよ(笑)こうやって一定の距離を保って付き合っていくほうが良いのかもしれないですね。

行動②お経の意味を調べた

うちの宗派独特のことかもしれませんが、お経が歌みたいなんですよ。お葬式の時もそうでしたが、歌を歌うかのような読経。なんか、気になって、お経の意味とか調べました。
私の好きな行が「白骨の章」です。気になる方は是非調べてみてください。

行動③旦那の骨をライフジェムにしようとした→却下された(笑)

愛する旦那の骨だから。ずーっと一緒に居たいと思って「ライフジェム」を作ろうかと思ったんですが、お義母さんに「あなた、アクセサリーとか付ける人じゃないんだからやめなさい」って言われてやめました(笑)
※ライフジェムとは→故人の遺骨や遺品を一緒に熱処理します。これで出来るのがライフジェムという宝石です(制作に60万円ぐらいかかります)

家入一真さんが友人の骨を食べたと何かで書いていたんですが、その気持ちすごく解ります。自分の一部にしておきたいんです。旦那なら尚更ね。
さすがに骨を食べたら、お義母さんが可哀そうなので食べませんが、いづれ自分が死んで火葬されるときに、旦那の骨と一緒に焼いてほしいなーって今は思ってます。再婚してもやると思う。だって、今の私を作ってくれたのは、旦那なんですから!

行動④現状、自分を護るのもは自分しかいないと把握

これは病気・ケガをしても、基本は自分が行動して自分を護っていくしかないという決意です。(数年してまた別なパートナーと巡り合えればそれはそれでよしですが…)

自分を護るために、生命保険も追加で入りました。
後は足ですね。骨折とかして立てない・歩けないっていう事態にはなりたくないので鍛えてます。

自分しかいないがゆえに困ることも。大型の物の買い物をしたとき。30kgクラスの机を買った時は大変でした。車に積んでもらったはいいけど、下ろすときが大変。梱包ばらして一つ一つ部屋へ運んだんですから(笑)

行動⑤話す相手に本音で話せるようになった

今日この瞬間、話を出来ている相手でも、明日もしかしたら自分が、相手がいなくなっているかもしれない。そう思ったら、言いたいことを伝えておかないと損ですよね。ってことで。本音で話すぎて、嫌な顔されることもありますが、逆に裏がなくていいですねって言われるようになりました(笑)

行動⑥死について考えるようになった

死をテーマにした本を読んだり、映画をたくさん観ました。自分の身に何が起きてもいいように、事あるごとに遺言とか綴る癖がついてしまいました(笑)別記事で甲状腺腫瘍の手術についても書いてますが、この時も遺言書きましたよ(果たして適用されるかどうかはわからないけれど)

心情①自分は弱者だと責め立て、それが馬鹿馬鹿しいことに気づく

旦那が死んだ後、周りの人たちが羨ましかった。特に仕事で年配の人と会話する時は、「ああ、こうやって自分も旦那と年老いていけたらよかったのになあ」なんて何度も思いました。で、自分に不利な事案が発生すると、どうせ私は未亡人ですから!っていじけることもありました。何度かそれを繰り返し、一人暮らしの部屋で泣いて泣いて泣いて気づいた。

「なんか、すごい馬鹿馬鹿しいことで私は時間を使っている」

ハッと気づいてからは、自分を周りと比べることはやめにしました。人は人。私は私。実家に戻らず、この北の地で一人で頑張っていく、旦那の骨を看ていくと決めたんだから、シャキっとしなさい!おおぬき!って感じで、今日も生きてます。
※これがベースになって、周りの人とぶつかる時間も少なくなった。ぶつかってお互い嫌な思いをする時間が勿体ないという考えになった。

心情②周りに配慮する余裕が持てるようになった

私は昔から、あまり人に気遣いが出来なかったと思いますが、旦那が死んで、自分も明日生きてるかどうかわからないって思ったら、気遣い、というか、明日自分がいなくなっても大丈夫なようにしておく心遣いというか、そういうことが出来るようになったと思います。(なった気がするだけかもしれないが・笑)でも、仕事のバックアップは完全に取ってない…これやらなきゃなあ…。

心情③出来るだけキレイでいられるような努力をする

私は化粧が下手です。出来れば化粧とかしたくない派です。
ですが、部屋の片隅で写真になってしまっている旦那は若いままなんですよ。一方私は生きているので、だんだんと老いていく。写真の旦那に負けないように、せめて最低限の美しさをキープしたい…と思っています。出来てるかどうかはわからないけど(笑)

心情④イイ男を観ると「彼氏にしたい」というより「息子にしたい」と思ってしまう

新しいパートナーはまだいらない…だけど、後継人が欲しい=息子にいいわぁ(笑)みたいな状態です。これも暫く続くんだろうなあ…。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。
いろいろ書きましたが…私が一番書きたいことは…

人間っていつその場からいなくなるのか解らないもんです。だから恋人でも、両親でも、友達でも、その時を大事にしてください。ってこと。

あと、これは個人的な提案ですが、結婚したらお互いの死の価値観を共有するべきです。リヴィングウィルっていう方法もあるらしいですが、お互いが死に直面した時、どうしてほしいのかってことを簡単でもいいので伝えておいたほうがいいと思います。

私は今回旦那の死に直面し、てきぱきと行動できたのは、この死の価値観を共有していたからだと思うし、家族で選んだ結果に後悔もしていません。


私は今、一人ですが幸せにくらしています。
旦那に会えないのは寂しいけどね。


ありがとう、旦那。

今でも愛してるよ。

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