30歳で脳の1/5が無いことを知って、心と精神が大振れ、でも○○だったことに気付けて、人生変わったという話
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心の声と考えの声の葛藤から、抜け出せた瞬間でした。
脳の黒い部分だけを見て、そのおかしなところだけで、自分の存在の全てを決め付けていたんです。そう、勝手に思い込んでいたんです。
それだけじゃなく、未来や過去をどう思うのかを決め付けていたこと。
自分以外の存在、名前の付くあらゆる世界を決め付けていたこと。
自分の考え、感情、イメージ、エネルギーやアイデンティティ、認識していた世界全ての出発が、
「異常な脳を持っている自分」
という判断基準に固定されていたんだという気付きが来ました。
この判断基準に固定されて、世界の全てを自分が描いていたんだ!と。
このショックに、
「そうだったのかぁー」
「あれは自分の一部だったんだ」
というキーワードが、頭の中で何度も繰り返し響き続けます。
ボロボロだった心や精神は、この変化で完全にスッキリな状態へと変わってしまいました。
そこから、突如、目の前で「パチン」と手を叩かれたような、いきなりデコピンをされたようなショックがあり、
また、はっとした瞬間。
今度は、見えている世界が、変わっていたことに気付きます。
それまで見えていたのは、全く生命感がない、殺伐としたモノクロの世界でした。それが、光がキラキラと溢れる世界へと変わってしまったんです。
色と出会えている!
光と出会えている!
光に対して恐怖していた不安だった心が、
「太陽がある」
「青空がある」
「光しかないんだー!」
という感動でいっぱいになりました。
見えるもの、触れるもの、感じる全てに、初めて出会った奇跡のような、神秘のような感覚が溢れていきます。
「なんだこれ、なんなんだこれはー!」
いつもなら電車に乗るところを、歩いていくつか駅を通り過ぎていました。その感覚をずっと感じ続けていたかったんですね。
この2つの気付きは、とても大きなものでした。
生まれ変わった感覚とは、こういうものなのかもと、そんな感じさえします。
ボロボロだった心は、全く逆の、これまでの人生全てを包み込んで、点の中に入れてしまうような大きな心に変わってしまったんです。
心が平和に、現実にも変化が
この判断基準が固定されていた世界から自由になれるという変化は、一瞬で心のあり様を変えてしまいました。
それまでの自分と見ていた世界が、とても小さな世界のようにしか感じられなくなってしまいました。
現実に対する向き合い方もいつの間にか変わっていました。
人と交流するなんてとんでもないという心の状態だったのに、一緒に仕事をしている人たちに、自分の現状を説明しなきゃと考えられるようになります。
その為の資料を創ったり、説明できるタイミングを相談したりと、場を自ら開くように働きかけていました。
仲間への説明中にCTの画像を見せながら、
僕「これがホントの脳足リンだよ(笑)」
と、聞く人が笑っていいのか困ってしまうビミョーなことを言えるほど、心の平和が安定します。
笑顔が出るようになり、本当に生まれ変わったような気分でした。
脳の1/5が無いことを知って、その自分を自分の全てだと思い込んでいた時を、今、思い返すとゾっとします。
「自分は・・・だから」と部分を全てだと錯覚したまま生きていたら、その人生に固定されていたでしょう。
「自分は・・・」と決め付けた通りに生きているのに、心も身体もボロボロにさせているというのは、「おまえ!そんなもんじゃないだろー」と自分に本気で叫びたくなるほど、残酷な話です。
心はボロボロ、身体もボロボロ、ストレスを溜め込み、相対比較で悲壮感しか感じられない日々を過ごしていた。そんな人生を生み出していたのが、実は「自分自身をどう思うのかで、何を選択するのかが決まっていた」だなんて、なんというか苦笑いしか出てきません。
人生一度きりとよくいいますが、笑えないギャグは少ない方がいいですよね。
【まとめ】
『心の声』と『考えの声』が疎通できず、『心や精神、体がボロボロ。絶望状態』
だったのが、
『自分は脳に異常を持ている判断基準に固定』
されていたから
『自分で勝手に自己存在を決めつけ、自分の生きる世界を創りだして苦しんでいた』
と気付くことができ、
『自己存在のあり方が変わり』『心の声と考えの声の疎通が起き』心が平和になった。
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この話には、まだ続きがあります。
心は晴れても、頭痛は続いていたんです。
なんとかできないものかと、紹介された病院の先生に訪ねたり、友人の勧めで心療内科に行ったりしました。
手術の話も出ましたが、感染症のリスクや因果関係がはっきりしないということで選択できませんでした。
睡眠薬を処方されたこともありましたが、症状に対して具体的な改善は起こせませんでした。
心はスッキリしたものの、頭痛はひどく、やりたいと思うことの全てができない状況が続きます。
次第にストレスが溜まり、イライラする日が続いていました。
現実は現実で、何かの変化が必要でした。(つづく)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
現在の体調は、若干の不調がでるものの、普通に生活を送ることはできています。
この経験を活かしながら、決めつけた生き方をひっくり返す教育サービスを行っています。
判断基準は、誰もが無意識で使っているものです。
この変化は、特別なものではなく、気付くことさえできれば、誰にでも起こせます。
この話が、みなさまの助けになれたらと願っています。
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余談ですが、
こんな話を人に話しながら発見したことがあります。
人と人との関係性の中でしか、起きなかった変化だったということです。
体に良い食べ物に変えたり、薬を飲んだりという変化で起きたわけではないんです。
何かに頼る気力さえもなかったので、勧められても選択できなかったでしょう。
僕の場合、心の声がなければ、起きなかった変化でした。
当時は完全にふさぎ込んでいたので、誰の声も僕には届きません。
それでも心の声が出てきたのは、それまでの仲間との交流があったからです。
言い合うことや衝突することが無かったわけではありませんが、同じ教育コンテンツを持ち、お互いに刺激しあい、意見をぶつけ合って、コンテンツの可能性を広げ合っていた仲間だったからこそ、僕の中に確信が育っていたのだと思います。
裏切らない関係性が、人の眠っている可能性を引き出すんですね。
仲間の意志に感謝です。
著者の山田 結城さんに人生相談を申込む