STORYS.JP 出発売中。発売中。うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話 阪口裕樹 Yuki Sakaguchi

STORYS.JP出版第二弾

STORYS.JP出版第二弾!タイトルは、

「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」

今日はこの”うつセカ”の著者、阪口さんにインタビューしてみた。本のタイトルにあるように、阪口さん(当時23歳)はうつ病で半年間寝たきり、自殺未遂にも及んだ程だったが、PC一台で生計を立てて世界を飛び回るようになった。その間わずか2年。そんな自身のストーリーをSTORYS.JPに投稿して大反響を呼び、本を出版することに。果たしてどんな本に仕上がったのか?中身をこっそり教えてもらった。

著者インタビュー

著者の阪口裕樹氏

──ずばり、どんな内容なのでしょうか?

阪口

ずばり、タイトルのまんまです(笑) 僕は23歳のときに鬱病になって会社を辞めてしまい、それから半年間を実家のベッドの上で過ごしました。そこから新しく「世界に出たい」という夢を見つけ、それから2年後、実際に出国します。そこに至るまでのプロセスや学びを、10個のストーリーにしてまとめました。

──本1冊が10個のストーリーで構成されてるって珍しいですよね。どんなストーリーがあるんですか?

阪口

たとえば、中途半端な夢に決着をつけるために、ワゴン車の中に楽器を詰めて日本縦断したり、ひとりぼっちでもできる仕事としてWEBの仕事を見つけたり、福岡の旅館で住み込みで働きながら資金を稼いだり、大阪のあいりん地区というドヤ街にこもりながらWEBを学んだり、そんなストーリーが綴られています。基盤になっている流れは、ストーリーにも投稿した「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を飛び回るようになった話」が元になっています。ストーリー形式で書いたのは、うつ病になってから出国するまでのひとつひとつのプロセスを、感情移入して一緒に追体験できるようにするためです。

この2年間には人生を変える出会いがいくつもありました。たとえば、投稿したストーリーにも登場する、とある石油会社の「伊波さん」や、元ヤクザ幹部の「中條さん」。ふつうに生きていれば出逢えないような人から、人生について、働き方について、漢の生き様について教えを受けました。あまりにもよくできた出会いなので創作と思われることもあるのですが(笑)すべて実際に体験したことです。僕が彼らの言葉で一歩を踏み出したように、今何かに悩んでいたり、もやもやしたものを抱えている人の背中を、きっと後押ししてくれると思います。

伊波さんと釣りをしているときの様子

伊波さんと釣りをしているときの様子

──原作のストーリーにない点はどこですか?

阪口

これまで書いた3つのストーリーは、鬱病になってから出国するまでの約2年間で、とくに印象的だった出会いやエピソードについてのみ、抜粋して紹介したものになります。それらのストーリーには、WEBで読むには重過ぎる、うつ病のときの暗い部分や、そこから何がきっかけで這い上がったのか、具体的にどんな行動を取って出国する力をつけたのかなど、具体的なことが書かれていませんでした。この本にはそこが綴られています。

──具体的なことが載っているのはいいですね。読んでる方が実践できますし。

阪口

そうなんです。病気を抱えていたり、社会で働くことに違和感がある人にとっては、そういう「具体的」な行動のほうが気になるし、参考になると思っています。うつ病になると、すべてをネガティブに捉えてしまい、夢や希望も持てずにただ無意味に時間だけが過ぎ去ってしまう。僕自身、小説家とミュージシャンになるという、昔から追いかけ続けていた夢を諦めてしまった後だったので、どう自分の人生を方向づけていいかわからずに何か月間も過ごしました。そこから、新しい夢を見つけて再起するプロセスは、何かしらの参考になると思うんです。

──見所などはありますか? 少しだけでも教えていただけたら。

阪口

大阪あいりん地区に潜伏しながらビジネスに取り組んでる様子は、読み応えがあると思います。 特殊な環境に身を置きながら、困窮しながら、三畳一間の部屋に座り込み、夢を叶えるための力をひとつひとつ身につけていった。八か月間ほとんど人に会うことなく、ただ「出国したい」という想いだけをエネルギーに自分と闘い続ける人間の記録は、何かしら感じていただけるのではと思っています。

あまり、24歳のふつうの青年が、あの地域に住むことはないと思うんです。今思い返すと、危機意識のない、非常識な行動だったと思う。でも、無職で身寄りのない、手持ち資金もない人間がゼロから人生をやりなおすとしたら、あそこ以外の選択肢が思い浮かばなかった。そういう切実な気持ちで、一人でも生きていく力を身に着けようと決意して、あの地域に入りました。

──なるほど。そこで、あの中條さんと出会われたんですよね。

阪口

そうです。元ヤクザ幹部の中條さんとの出会い。これが僕の人生にとても大きな影響を与えています。元ヤクザと仲良く、ということに対しても賛否両論があると思いますが、僕にとっては、唯一話し相手になってくれるありがたい人でした。ストーリーでも書いた「○○でない仕事だけはしたらあかん」という話もそうですが、彼から教わった他の「人生訓」についても書いています。中條さんファンの人たち?にも楽しんでいただけるのではと思っています。

阪口さんがあいりん地区ですごした三畳一間の部屋

阪口さんがあいりん地区ですごした三畳一間の部屋

──今回、人生初の出版ですよね。初の書籍出版を経験された訳ですが、実際、執筆活動を行ってみてどうでしたか? 

阪口

今回の本を、僕は海外で執筆しました。スペインのバルセロナ、フランスのパリ、イタリアのフィレンツェ。中世の面影が残る石畳の街並みは、僕がベッドから這い上がるとき、あいりん地区にこもって仕事をしていたとき、ずっと思い描いていた風景でした。その風景のなかに自分が立ちながら、寝たきりだった時期のことや、この風景にたどり着くまでに孤軍奮闘したときのことを思い出して文章に書く。それは、とても感動的な体験でした。

自分の夢をかなえる道はひとつではないのだ、ということも学びました。僕はうつ病になる以前小説家を志していて、30歳までに1冊出版したいと思っていました。ただ、世界に出る力をつけると決意したとき、その夢は邪魔になるからと捨てたんです。それ以来、小説は一行も書いていません。そうして自分なりの生き方を模索して別の山を登り続けていたら、自分でも思いもよらなかった方向から出版以来のお誘いが来た。強く想い続ければ夢は叶う、といいますが、そのことをリアルに体験することができました。

ヨーロッパに滞在中の阪口さん

ヨーロッパに滞在中の阪口さん

──そんな想いの下出来上がった本なんですね。素敵です。..最後に、特にどのような方に読んでもらいたいですか?

阪口

まず、僕と同じように、今うつ病で苦しんでいる人。今の社会に違和感を感じていたり、ふつうに働くことができずに苦しんでいる人、その人たちに「こんな生き方の選択肢もありますよ」ということを伝えたい。僕自身、まだ人と会うことは怖いと思うし、生計を立てる力を身につけたといっても、もう一度企業で働けるかと聞かれたら無理だと思う。でもそんな、ありのままの弱い自分でも、思い描くライフスタイルは叶えることができるし、自分にしかできない働き方を創ることができる。そんなことを、感じてもらえればと思っています。

また、個人的な理由ですが、執筆していたときに思い浮かんだのは、昔の友達の姿でした。 僕はうつ病になったときに、だいぶ友達をなくしています。今はfacebookがあるので、友人関係も戻ってはきたのですが、それっきりの人も多くいます。彼らがどこかで僕のことを思い出してくれたらいい。できるなら書店で本を手に取って、「あれ、え? 阪口じゃん!!」みたいに、思い出して喜んでくれたらいい。近況報告になってくれればいい。そうして何人かとは、またfacebookとかで繋がれたり、いつか飯が食いに行けたらいいな、そんなことを考えて執筆をしていました。

あとは、辛い時期に支えてくれた家族ですかね。その感謝の気持ちを込めていますが、あまりにも心情を吐露しているので恥ずかしいです。本が出版されたら、本だけを家に送りつけて、しばらくは実家に戻るのをやめようと思います(笑)

━━ありがとうございました!

作品情報

うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話

著者:阪口裕樹

出版社:朝日新聞出版

定価:本体1,400円+税

仕様:四六判/並製/272ページ

ISBN-10: 4023312967

ISBN-13: 978-4023312968

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うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話

著者プロフィール

阪口裕樹 1987年生まれ、千葉県出身。

大学時代に東南アジアを周遊するバックパッカーを経験。

「ただ旅をしていても、お金も将来の心配も消えない。本当に自由になるには経済的自立が必要」と気づき、旅をしながら資金を稼ぐパワートラベラーというライフスタイルを構想する。

2011年5月、うつ病になり退職。半年間寝たきりの状態になるが「世界に出たい」という想いだけを胸に起業を決意。旅をしながらでもできる仕事として、アフィリエイトをはじめとする「ウェブサイトで収益を上げる」ビジネスに取り組む。

福岡の旅館で住み込みで働き起業資金を貯めた後、大阪あいりん地区を拠点としながら、八か月間かけてウェブマーケティングやサイト作成の技術を学ぶ。2012年7月、出国。

その後、バンコク、チェンマイ、ハノイ、ヴィエンチャン、パリ、フィレンツェ、バルセロナ、リスボンなど、東南アジア・ヨーロッパを問わず、現地にアパートを借りて生活しながら仕事をする滞在型の旅を実践。Facebookやブログで「旅をしながら稼ぐ」ライフスタイルを配信し、全国に仲間を増やしている。

「自由な人を増やす」をミッションに活動するパワートラベラー。阪口さんのHPはこちら

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