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今日が、残りの人生の最初の1日。

障がい者に偏見をもっているのは自分だった~教師を辞めるほどの当事者との出会い~

著者: NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト

『みんなの「できない」を「できた!」に変える』を合言葉に、障がいの有無に関係なく、誰もが海を楽しめるユニバーサルビーチを須磨ビーチに導入したNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(所在地:兵庫県神戸市、代表:木戸俊介)。

 

先日観光庁の先進事例としても掲載いただきました。今回は代表木戸との出会いをきっかけに、教師を辞めて広報をしている事務局長土原の経緯をお話しさせていただきます。

  

  

    

<出会いは神戸市のPRプロジェクトである1000SMiLE>

 

1000SMiLEとは、神戸の都心が変わっていくことを市内外へ広く発信するために、平成28年1月から平成30年3月末までおこなわれた神戸市のPRプロジェクトです。

 

神戸にゆかりのある1000組がプロモーターとなり、笑顔のメッセージを撮影し、自身のSNSで情報発信をします。この撮影会にて、たまたま同じ時間・場所で撮影したのが

木戸と土原でした。

   

  

 

<障がいに偏見を持っていたのは自分だった>

 

木戸は自らを「ポジティブモンスター」と名付け、プロジェクトで実現したいことや自分の夢を語っていました。そんな彼を見た瞬間、僕にはある衝撃が走りました。

 

「全然僕が思っていた障がい者のイメージとは違う…。」

 

今まで周りに障がい者がいなかった僕にとって、思いがけない気づきでもありました。

 

「障がい者は守ってあげなさい。」当時教師をしていた自分はそう生徒に教えていました。それが正しい、と思っていました。

 

僕はその日から、「障がいに対して偏見を持っていたのは自分ではないか?」、そう自問自答するようになりました。

 

  

<一緒にもっともっとチャレンジしたい>

 

木戸との出会いをきっかけに、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトに関わり始めました。できないと諦めていたことができたときの笑顔は最高でした。

 

また、そこでは、僕の知らなかった世界がたくさんありました。障がいは人それぞれ、自分でできることもできないことも違うこと。それを支える家族の方の想い…。

 

活動している中で印象的なエピソードがあります。

 

障がいをもつお子さんを初めて連れて来ることができたお父さん。

嬉しすぎて、私服のまま海に飛び込み。

お子さんと一緒に子どものように楽しんでおられました。

  

 

 

<教師を辞めたもう1つの理由>

 

担任をしていたクラスに、昨年度から学校に来ていない生徒がいました。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトに関わり始めたころに、その生徒に会えるようになりました。

 

「学校は行くといいかもしれないけれど、行かなくてはならない場所ではない」

 

そう思うようになりました。

 

「学校だけが社会すべてではない」

 

地域にも学べる、成長できる場所はあることを生徒にも伝えていましたが、「自分は学校という世界でしか生きてきていないではないか」と違和感を感じるようになりました。

 

両親が教師で、自分自身も教師になっているため、より強くそう感じたのかもしれません。

  

 

<学校という世界から飛び出してみる>

 

この自分の心の変化があったのは、子どもが生まれるタイミングだったのですが、

 

「子どもにもチャレンジしている姿を見せれた方が楽しいのでは?」と思い、教師を辞める決断をしました。

 

そのときに、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトでの「障がいの有無や年齢の垣根を越えてみんなを受け入れる」空気感とコミュニティができていたことは、心の支えになりました。

 

1つのことをやるのに色々な人がいる、それぞれの思いや個性がある。当事者とそのご家族の方も一緒に挑戦できる社会を、それを応援できる社会をつくっていきたいと考えています。

 

  

 

<埋もれている素敵なものを届けていきたい>

 

須磨ユニバーサルビーチプロジェクト以外も、複数の地域法人の立ち上げに携わりました。

 

地域で活動をしていく中で、「価値があるのに知ってほしい人に届いていない、そのため必要とされている方が困っている」ことに気付かされました。


須磨ユニバーサルビーチプロジェクトもその一つです。 諦めることが多い当事者の方やそのご家族の方に、存在を知っていただいてこそ価値を提供することができます。

 

「自分がその伝えること、広めることの役に立ちたい」と強く思い、そこからマーケティングや広報を学び始めました。

 

真摯にご教示、ご協力いただいた皆さんのおかげもあり、観光庁からの掲載を始め、100回以上メディアにも取り上げていただきました。関西での認知は広がったように思います。

 

しかし、届けたいのは全国、世界中です。

 

これからも、「障がいがあるからといって諦めないでほしい。『できない』を『できた!』に変えることができる。」をあらゆる人に届け続けます。

 

 

<法人概要>

法人名:NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト

所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102

代表者:木戸俊介

設立:2017年11月2日

URL:https://sumauniversalbeach.com/

事業内容:みんなの”できない”を”できた!”に変えるを合言葉に、障害を持っている方やお年寄り、小さなお子さんまで、誰もが楽しめるユニバーサルデザインなビーチを普及していく活動をしています。

 

<問い合わせ先>

事務局長 土原翔吾

HP:https://sumauniversalbeach.com/ のフォームより

TEL:080-3782-4405

e-mail:sumauniversalbeach@gmail.com




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