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今日が、残りの人生の最初の1日。

IT企業で、花の事業を始めた理由。花のプロを巻き込んだ「hanaike」から、産直通販「fanfarm」誕生まで

著者: 株式会社コギト



株式会社コギトは、京都で創業したIT企業で、システム開発を本業としています。

hanaikeは、フローリストや暮らしのプロフェッショナルと「花のある暮らし」を提案するWEBサービスで、今年度から fanfarm(ファンファーム)という 花専門の産地直送のサービス を立ち上げました。



https://fanfarmhana.com


なぜIT企業の中で「花」にまつわる事業を始めることになったのか。

それはただ、事業責任者の太田が、チャレンジしたかったから!


fanfarm の立ち上げに至るまで、2度のビジネスモデル変更を行いました。

始めは「花材といけ方コンテンツを届けるサブスクリプションサービス」として取り組み、次に「花を産地から直接仕入れ、花+αのアイテムと組み合わせるコラボ企画」へ切り替えました。


hanaike事業責任者:太田成沙

2016年、株式会社コギト入社。

趣味のいけばなをきっかけに 花のある暮らしの魅力を、自らも発信することを志す。

2019年、社内の新規事業として認められ、hanaikeプロジェクトを開始。

花のいけ方と花材が届く「hanaikeセット」や、花と暮らしにまつわるイベント企画などを試みながら、産直サービスにたどり着く。

そもそもなぜ花なのか?


幼い頃から、ガーデニングが好きな母の影響で花に興味は持っていました。

学生時代は、花は綺麗だし好き、くらいのモチベーション。一人暮らしの部屋に花を買って飾るようなことまでは、していませんでした。

そんな浅い花への関心を一気にブーストしたのが、就職してから趣味を作りたいと思って始めた「いけばな」。


いけばなにどんなイメージを持っていますか?

着物で、菊や桜、松などの和風の花材をいける?お金がかかる?

いずれも、全く間違っているわけではありませんが、現在のいけばなはもっとカジュアルで自由なものでした。

バラやガーベラ、チューリップなどの洋花もふんだんに使うし、何より驚いたのは、少ない本数の花でも、空間を素敵に表現できるということ。

少ない本数で、ということは、その1本ずつが持つ役割がとても大きく、先生のちょっとした手直しでガラリと雰囲気が変わって、作品としての形を成していく。


それからは、花の名前をあれこれ調べたり、自分でも花屋で花を買うようになったり、習い事だけにとどまらず「花のある暮らし」の楽しさにのめり込んでいきました。

花への興味はとどまることを知らず、本業の傍ら、週末は花屋さんでアルバイトを始めてしまう始末。


そこで花がどんな流通経路を経て、どんな状態で入荷し、どんな処理を経て店頭に並び、一般のお客さまの元に届くのかを知りました。

最初のサービスモデルが出来るまで

さて、最初に始めたサービスの内容に話を戻します。

いけばなの現状と、世間一般の認識とのギャップを埋めることができれば、花のある暮らしを始めたい人が増えるのではないかと考えたわけです。

少ない本数でも、花はいけられること。

生け方のきまりはないけれど、こう生けたらより素敵に楽しめること。

いけばなだけで始めると、ニッチになりすぎると考え、フローリストによるアレンジメントも交え、これらを発信する、最低限の花材と、生け方の分かる動画や記事コンテンツをセットに販売をはじめました。




hanaikeセットと銘打って売り出したこの商品は、力不足で販売数は伸びず、半年でビジネスモデルを再検討することになりました。


再検討にあたっての課題は、コストフルなコンテンツと、花の仕入れ方法でした。


hanaikeセットで販売した花は、とある花屋さんに仕入れ、出荷代行をお願いしていました。

さらにコンテンツを作成するために、2か月くらい前に同じような花材を仕入れてもらい、動画や記事を作る。その後でようやく販売を開始する。次のコンテンツの準備を平行して進める。


極端に流通時期の短い花材さえ使わなければ、何とかなると思って組み立てていたのですが、なかなか苦しめられました。


季節感を楽しんでもらうことを重視していたため、年中手に入る花材は極力避けていました。

撮影用に少量だけ、出回り始めたばかりの時期に花屋さんに仕入れてもらい、本発注でもなるべくコンテンツに近い素材を指定して仕入れてもらわなければなりません。

お互いに大変な、良くないモデルだったと反省しています。


コンテンツをフローリストに外注していたのも、早めに取り掛からなければならない原因のひとつでした。


この反省を踏まえて、2020年には


  1. 花を産地から直接仕入れる
  2. 花の内容を厳密に指定しない
  3. コンテンツは自前で作る


という三つの方針を定め、自社オンラインでの販売を始めることにしました。

ひとりでやることの限界を知り、産地直送に目をつける

花を産地から直接仕入れる、という目の付け所は、我ながら悪くなかったと思います。

ただ、ラッピングをした花束として送るために、一度すべての花材を自分の元に集約してから、お客さまの元に発送していました。

注文が集中した日には、集荷時間との闘い。

私がこの作業にかかり切りになることで他の仕事が全て止まってしまう。

長く続けるのには不向きなモデルでした。

×

※2021年1月には、紅茶と季節の花束のセットを販売しました。


また、配送に関する課題も見えてきました。

どうしても、輸送でのダメージが避けられないということ。

決定的なクレームはありませんでしたが、思ったより花が早く終わってしまったとか、お客さまの期待に応えられないことが、表面化していないだけであっただろうと思います。

産地から私のところへ、私からお客さまのところへ。

2度の輸送は、花にそれなりの負荷をかけているはず。

出荷日当日か、前日の仕入れを心がけてはいましたが、それでも待機時間は発生します。


これが市場、仲卸、花屋、の通常の花の流通ルートを辿るとなると、さらに時間とコストも蓄積していく。


これを解決するには、産地から直送してもらうしかない!

ここでようやく、花の産直サービスを立ち上げようという決意に至ります。


4月12日に、花専門の産直通販サービス、fanfarm をプレリリースしました。

https://fanfarmhana.com






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