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このテクノロジーにかける!「NTTSportict」がAIカメラを通じて描くスポーツの未来

著者: 株式会社NTTSportict


株式会社NTTSportictは、2020年4月1日に設立された、

AIによるスポーツ自動撮影ソリューションを提供している会社です。


そのソリューションの中核を担うのは、次世代AIカメラ「Pixellot(ピクセロット)」

このAIカメラの最大の特徴は、試合の盛り上がりを見極めながら選手の動きを自動で追いかけ、撮影、編集、収録まで無人でこなしてしまうこと。画期的なツールです。

このカメラに5G対応の高速・大容量通信システムや、先進性の高い放送ノウハウを連携させることで、革新的なスポーツソリューションを展開しています。


誰もが自分の活動を発信できる時代。しかし日本のマイナー/アマチュアスポーツの映像配信においては、未だ多くの障壁があります。


見たいスポーツ、見せたいスポーツの映像がいつでもどこからでも配信されるシステム。

しかも、ビジネスとしてしっかりと機能しながら、地域創生につながる新しい価値を生み出していく。

「スポーツを通して笑顔や感動を生み、地域社会に寄与する」という企業理念のもと、

NTTSportictは設立されました。


スポーツを愛する全ての皆様へ向けて、会社設立の経緯やコロナ禍にありながらもこの1年間取り組んできたことなどを、代表取締役社長中村正敏がお話ししていきます。

AIカメラとの出会い

私がイスラエル製の「Pixellot」というAIカメラの話を聞いたのは2018年夏のことです。

映像を見た時、とても驚きました。最初はどうやって撮影をしているものなのか全く理解ができませんでした。カメラ自体が実際に左右に動いているのかと思いましたね。


「このテクノロジーをビジネスにできないか?」と相談してきたのは気の合う飲み仲間。

現在、当社取締役に就任している白井です。

アメリカでは既に学生スポーツに導入されているというそのAIカメラを、彼がアメリカのイベントで見つけてきたことがきっかけでした。帰国後、白井は直ぐに資料を作って説明に来てくれました。

その時感じた衝撃は、今でもまるで昨日のことのように鮮明に覚えています。


AIカメラで撮影されたバスケットボールの試合映像を見た時、ただただ凄いなという感覚とワクワク感でいっぱいになったのです。

そしてこれはいける!という直感のようなものも感じました。

もしも、小学校のサッカーやバスケットボール、運動会などでもその様子を自動でカメラが撮影し、配信できるようになったら、自分だったら子供の映像を買うだろうなと。



私には、サッカー活動をしていた息子が二人います。当時は私がホームカメラで試合の撮影をしていたのですが、映像を撮影することにばかりに気を取られていて、試合をちゃんと見て応援することができなかった。そのことを今でも残念に思っています。

子を持つ親御さんならこのような経験をしている方は多いのではないかと思うのですが、こうした問題はこのAIカメラがあれば解決できると感じました。


試合などをビデオカメラで撮影する事に注力するのではなく、しっかりと自分の目で子供のプレーを見て応援をしてあげて欲しい。

自身の経験から、今、そのことを強く思っています。


それに、日本にはマイナースポーツ、アマチュアスポーツと言われている数多くのスポーツがある。まだまだ映像配信されていないスポーツが沢山あるのです。

試合を見て、出場している選手やチームを応援したい人がいる。そして選手もコーチも、自分達のプレイを映像としてきちんと見ることで戦術に役立てることができる。


AIカメラが当たり前のように活躍する時代が、もうきています。

ならば、こういったことを解決する事業には大いなる可能性があるのではないかと感じました。

実際に事業を始めた今も、その可能性を日々肌で感じています。


会社設立までの道のり、そしてコロナ禍での船出

その後、私たちは、まずはお互いが所属する会社に対して、AIカメラを用いたアマチュアスポーツの事業化を打診していくこととなります。


私が勤めているNTT西日本には、高品質で安定した通信ネットワークやICT技術がある。

そして白井が勤めている朝日放送グループには、長年培ってきたスポーツ映像制作技術がありました。この2つの技術を活用したら、強力な競争優位性が生まれると考えていたからです。

 

事業化へ向けて、AIカメラを用いた自動撮影・自動配信について、実証実験を繰り返すことでデータを集め、実験にご協力いただいた多種多様なスポーツ関係者様との議論や、試算を繰り返しました。


その結果、低コストかつ容易にスポーツ映像を撮影する環境と、映像配信プラットフォームの構築を通じて、地方におけるスポーツ大会やアマチュアスポーツの発展に貢献するという、現在の事業モデルに至りました。



2020年2月、同年4月の新会社設立が正式に決議され、ほっとしたのも束の間、時を同じくして世界中が新型コロナウィルスの脅威にさらされ始めました。

誰もが予測のつかない状況ではありましたが、設立プロジェクトメンバーである白井、現在営業を担当している川崎とビジネス開発部の瀬古、そして私の4人は、誰一人として延期をするという事は考えませんでした。


2020年3月23日、NTT西日本、朝日放送グループHDの共同記者会見で設立発表会を行いました。

オンラインでの開催となり、記者の皆さんと回線を繋いでのやり取りは誰も経験したことがなく、記者からの質問よりも運営周りの方が気になっていた事を覚えています(笑)


       (左から、瀬古、中村、白井、川崎)


そして、2020年4月1日、NTTSportictは、コロナ禍の混乱の中、社員6人という小さな所帯で事業をスタートさせました。

新型コロナウィルスの影響で事業の見通しが立たなくなったお客様も多く、それまでに内諾いただいていた案件のキャンセルも続出し、いきなり逆境からのスタートでしたが、社員全員が前を向いて必死にやってきてくれているので、ここまでこられたと思っています。


また、緊急事態宣言が発令された為、社員全員がオンライン上で事業を手探りで進めていくこととなりました。改めてではありますが、オンラインだけでコミニュケーションを取ることの難しさを感じ、そのことで更に対面で人と会えることへの価値を実感しました。



一方、厳しい状況にも関わらず、当社事業へ興味を示してくださる方や、応援してくださる方も多く、当社ソリューションによる映像をみた一般のお客様からは、沢山の感謝の言葉や好意的な反応を頂き、この事業の意義を改めて認識することが出来ました。


「誰かが喜んだり、笑ったり、感動したり」という、まさに人の役に立てる仕事であることを実感しながら、社員全員が全力で走り続けた結果、初年度はあっという間に過ぎていったという感じです。

「あなたの頑張る姿を、あなたの誰かに届けたい」

これが我が社のタグラインです。

私達が心にいつも置いている言葉です。

この言葉を忘れずにチャレンジし続けたいと思っています。


「100万人が見る試合を一試合放送するのではなく、100人が見る試合を一万試合配信する」このような事業戦略を掲げた私たち。

昨年7月から12月までは「学生スポーツ100試合無償配信」という施策を行いました。

インターハイ、国体といった晴れの舞台が中止となってしまった学生達を何とか応援したい、という我々の真っ直ぐな想いからでした。


この様な取組みを続けながら、少しずつではありますが事業も前進し、我々の経験値も上がり、徐々に環境も整ってきました。

現在は社員も増え、外部からも様々なキャリアの方々にジョインしていただいています。


全員が一つの目標に向かって、各々の力を発揮しながら、互いを助けられる。

これが当社の一番の強みだと私は考えています。

そんな頼もしいメンバー達のことを、私は心から誇りに思います。




私には大きな夢があります。

ローカルスポーツが輝けるスポーツエンターテインメントの未来を創っていきたい。

この夢を実現するためにも、皆様に応援していただけるような会社であり続けたいと思っています。


これからも私たちNTTSportictは、

「スポーツを通して人々の感動や笑顔が生まれるコミュニティ作りの基盤」を提供し、

地域社会の発展に寄与するために邁進していきます。












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